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記者会見レポート
 『ブレス』 チャン・チェン合同記者会見
『ブレス』 ゲスト:チャン・チェン

(2007年 韓国 1時間24分)
監督・脚本:キム・ギドク
出演:チャン・チェン、チア、ハ・ジョンウ
5月31日〜(土)公開 シネマート心斎橋、シネカノン神戸

公式ホームページ→
 男女の屈折した愛を独自のスタイルで描く韓国の鬼才キム・ギドク監督が、台湾の若き名優チャン・チェンを主演に迎えた『ブレス』。チャン・チェンが演じるのは、自殺を繰り返し、声を失った死刑囚。彼のもとに、ある日、見知らぬ女性ヨンが面会に来る。彼女は夫の浮気を知り、孤独と不安にさいなまれていた。彼女が彼に贈ったのは、色鮮やかな“4つの季節”。いつしか二人の間に芽生えた愛は、彼に生のぬくもりを思い出させると同時に、より深い苦しみをもたらすことに‥‥。

  人を寄せ付けず、内に閉じこもろうとする孤独な男が、次第に心を開いていく様を、チャン・チェンが熱演。その静謐で情熱のこもった演技は観る者の心をとらえて離さない。
そのチャン・チェンが来阪。映画のキャンペーンのための合同記者会見が行われた。

――――何度も死のうとする死刑囚という破滅的な役柄を演じたのはなぜですか。また、セリフがないことのメリットは?

この役を引き受ける決め手となったのは脚本です。セリフがないのは大変挑戦的だと思いました。私は今まで、セリフが全くない役をやったことがないので、自分自身にとって挑戦になると思って引き受けることにしました。また、キム・ギドク監督のことも大変好きだったので、彼と一緒に仕事ができるということで、喜んで引き受けました。

この役柄は殺人犯で、殺人犯の心理状況というのは大変複雑だと思います。この役柄になるにあたって、私にとって最初の課題は、その心理状況を研究することで、とてもおもしろい仕事だと思いました。今までこういう役をやったこともないので、自分にとっては楽しくいい仕事になりました。

死刑囚で、言葉も喋れず、行動範囲がとても限られていて、大変狭い空間の中で演じなければならず、それもとてもおもしろいと思いました。

――――撮影の中で印象に残ったことは?

私は4日間撮影しただけです。最初、キム・ギドク監督は私に3日間しか許さないと言っており、とても怖かったです。キム・ギドク監督は撮影期間が短いことで大変有名で、撮影期間が短いことを売りにしている監督ですから、彼への信頼感がないとできないと思いましたし、プレッシャーは大きかったです。でも、あとで振り返ってみて、撮影期間が短くてよかったと思います。なぜなら、死刑囚という役柄を長期間にわたって演じ続けなければならないとしたら、役者にとっては心理的にとても苦しいものがあったと思いますから。

監督が現場で役者にいろいろ指導することは多かったです。役者と監督との意思疎通が十分でなかった点もあるかもしれませんが、監督はスタッフにもキャストにも情熱をもって、非常に熱心に接していました。時間が短くてプレッシャーが大きい中で撮影が進んだのですが、監督の洞察力もよかったですし、いい感じで仕事ができたと思います。

監督のこれまでの作品を観ると、暴力的だったり、変わった人が出てくるものが多かったので、監督に対しても、ちょっと奇妙な人ではないかという感じを受けました。しかし、実際に監督と映画を撮り始めたら、事前に思っていたような凶暴がかったようなところは全くなく、とても優しい人であることがわかりました。この作品は1月にソウルで撮ったので、すごく寒く、ましてや刑務所の中は暖房もできないので、私は凍えそうになりましたが、カットになると監督がとんできてくれて、足をこすって暖めてくれたこともあり、とても優しい人だというのがわかりました。
――――怖い人だと思っていたのが信頼に変わったのは、具体的に何かあったのですか?

怖いなという印象を受けたのは、彼というより、彼の作品を観てということです。それが信頼に変わる大きな原因は、やはり彼に接してみて、一緒にいて、彼の人柄をみて、朝晩、スタッフ、キャスト一緒に食事をしていて、彼はあまり話をしない人ですが、その中で笑いをとったりジョークを言ったりする人柄を見て、いい人なんだなと変わってきました。
――――この脚本はチャン・チェンさんに主演してほしいということできたのですか?

私はキム・ギドク監督ではないので、彼が最初にどう思って脚本を書いたのかまではわかりません。監督が私にまず見てくれといってきたのは別のもので、『ブレス』は2つめの脚本です。

監督は何回か私を起用しようとしてくれていて、でも1作目の脚本の時には私の方のスケジュールがうまく合わなくて、2作目の『ブレス』に関してはちょうどスケジュール等も合うし、やりたいということで実現しました。最初の脚本は、結局映画にもなっていないですが、中国と台湾と韓国全てに関わるような内容だったと思います。

――――脚本を読んだ印象は?

ギドク監督の脚本で、登場人物の性格というのはとても重要だと思いました。主人公の性格はなんとなく抑圧されている感じ。描写がとても抽象的で、二人の気持ちのやりとりがかなり特殊な感じに描かれているので、自分で把握するのが大変でした。

――――死刑囚を演じるにあたってどんな研究をしたのですか?

心理学のお医者さんを友人から紹介してもらい、こういう人の心理的状態がどういうものか、とことん話し合って役どころを決めました。それから、韓国のここ数年の発展の状況も、私の役づくりには必要だったので、それも研究しました。刑務所の中での演技ということで、地面の上での演技が多いだろうから、その中でいろいろ演じることを研究しました。
――――殺人の動機をどう解釈して演じていたのですか?

この脚本を監督が書くに当って、殺人の動機をどうしようかと話し合った時に、観客に委ねようということになりました。どういう動機で(妻子を)殺すに至ったのかというストーリーは表に出さないし、観る人に考えてもらったらいいという理解で演じました。

そういうことで明らかにはされていませんが、私は自分なりに殺害の動機を考えてみたのですが、暮らしは、大都会ではなく田舎で、知識レベルは高く、ブルーカラーの仕事をしていて、理想と現実のギャップでプレッシャーもたくさんあり、生きていくこと自体が苦しいものであったと、自分の中で勝手に設定していました。
――――『ブレス』の主役の名前に、ご自分の名前が使われることについては?

犯人の名前(チャン・ジン)は、私の名前(張震)の韓国語読みですが、映画の字幕に出るだけで、映画の中では、私は番号で呼ばれます。実際、私は自分の名前が使われているのも知りませんでした。

――――『呉清源 極みの棋譜』でも寡黙な役を演じられ、今回も喋らない役。監督がチャンさんから触発されたのでは?

セリフがないというのは、セリフがあるのと比べてさらに難易度が上がると思います。それを演じるのは大変。私が演じた作品の中には、たくさんセリフがあるものもあります。

――――チャンさん自身が「息をしている」と感じるのは、日常の中でどういう時ですか?

泳いでいる時です(笑)。
この脚本の一番最初のページに“息”、中国語では“呼吸”といいますが、吸うことがなければ吐き出すこともない、裏表で一体化しているのが呼吸だ、という短いフレーズがあって、ああ、そうだなあと、深い感動を受けました。

――――チャンさんは、エドワード・ヤン監督に始まり、ウォン・カーウァイ監督、侯孝賢(ホウ・シャオシエン)監督、アン・リー監督と、名監督ばかり出られていますが、チャンさん自身どうですか?

私は本当に幸運に恵まれていて、デビュー作がエドワード・ヤン監督ですし、有名な巨匠といわれる方とばかり組んでいますが、それはこちらが選り好みしているわけではなく、たまたまそういう機会に恵まれたので、チャンスを生かしてきたということです。大監督とばかり、コレクションのようにしている、と私に言う人もいたが、そうではありません。幸運でそのようにやってきた、ということです。

多くのいろいろな監督と一緒に仕事をすることで、仕事上も人生においてもたくさんの啓発を受け、精神面でも豊かになり、成長していくのは、私にとって大変幸運なことだと思っています。私の夢はより多くの監督と組んでより多くの作品に出ることです。私は映画人ですし。その中には日本の監督からのオファーもあります。台湾にとどまらず、世界中のいろんな方と組んで、作品に出ることで、様々な文化を吸収していけたらいいというのが私の夢です。
――――キム・ギドク監督と、『百年恋歌』の侯孝賢監督、『呉清源 極みの棋譜』の田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)監督との演出の違いで印象的な点は?

監督というのはそれぞれ性格も違いますから、難しいですが、分類できるとしたら、たとえば、田壮壮監督と侯孝賢監督とはどちらかというと似かよっているのに対し、キム・ギドク監督は違う路線かなという印象を受けます。
――――10代でエドワード・ヤン監督の『?嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』に出て、ヤン監督から学んだことは?

エドワード・ヤン監督に出会った時には、私はまだ映画というのをあまり知りませんでした。彼がその道を開いてくれた啓蒙の師、映画への門を開いてくれた人だと思います。彼が映画に対する情熱を私に教えてくれました。

――――昨年エドワード・ヤン監督が亡くなられましたが、一番思い出すことは?

私はヤン監督のことを大変尊重しています。特に幼い時にヤン監督と組んだので、彼に対して少し怖いなという思いを持っていました。
『?嶺街少年殺人事件』を撮影した時はまだ子供でしたから、撮影の合い間に駆け出したりして、監督棒で怒られることもありました。

――――日本映画は観ますか?日本の俳優で一緒にやってみたいと思う人はいますか?

台湾でも日本映画は観れますが、仕事が忙しいので、通常はDVDで観ます。
一緒にやってみたい人はたくさんいます。最近では加瀬亮さん、オダギリ・ジョーさん。それから浅野忠信さん、彼は私が好きな俳優です。多分きっと近いうちに、侯孝賢監督の次の作品で彼と一緒に仕事ができるのではないかと思います。

――――日本語はどれぐらい分かりますか?

ちょっとだけです。『呉清源 極みの棋譜』を撮っている時には、日本語力もレベルが上がっていたと思います。聞き取れていたし、しゃべることができました。この作品を離れてからは、日本に来る機会も少ないし、日本語をだいぶ忘れてしまいました。

――――韓国のスタッフやキャストと仕事をして韓国に対するイメージで変わった点はありますか?また、他に出演してみたい国はありますか?

私は韓国の人と組んだのは今回が初めてではなく、以前、ミュージックビデオを撮るために組んだ経験がありますので、今回でイメージが変わったということはありません。ただ、ここ数年の韓国の進歩は著しく、スピードが早いと思っていて、とても心地よく仕事ができると思いました。

特に、どこの国とやりたいというのはありません。というのも、俳優というのは受身で、オファーが来れば受けるという立場にあるので、どの国からもオファーがあればいいなと思います。どこかの国から出してほしいと、こちらから思うことはありません。

――――『ブレス』に出てよかったと思う点は何ですか?

ストーリーも脚本もよかったし、役柄も相手方のヒロインもよかったと思います。たった4日間の撮影でしたが、すべて順調でとてもよかったと思います。

――――様々な国、文化の人が集まり、言葉の壁を超えて一つの映画をつくっていく、という映画づくりのどんなところに魅力を感じていますか。また、どう発展させていきたいですか、意気込みをお聞かせください。

本当にいろんなところに行かせてもらって、ついでにちょっと旅行もできたりするのも魅力の一つだと思っています。映画を撮っている最中というのは、本当に奇妙な感覚で、様々なスタッフ、キャストが、それぞれ責任を負っていて、心理的にはそれで一家族、大家族のような環境になっていると思います。それも映画をつくるならではの感覚ではないかと思います。

俳優として“演じる”ということの楽しみを最近味わいつつあります。これから、幅広い年齢層の役を演じていきたい。より違う自分というのを演じていきたいと思っています。

 本作での孤独な瞳、たたずまいが印象的だったチャン・チェンさん。記者会見の場に現れたご本人は、明るくざっくばらんで、笑顔を絶やさない、誠実な好青年でした。どの質問にも丁寧に答えてくださり、謙虚なところと、リラックスした自然体な感じがとてもすてきでした。これからの活躍がますます楽しみです。
(伊藤 久美子)ページトップへ
 『水の中のつぼみ』
『水の中のつぼみ』
ゲスト:セリーヌ・シアマ監督、アデル・ヘネル

(2007年 フランス 1時間25分)
監督・脚本:セリーヌ・シアマ
出演:ポーリーヌ・アキュアール、アデル・ヘネル、ルイーズ・ブラシェール、 ワレン・ジャッカン

『フランス映画祭2008』 
一般公開は、7月上旬〜梅田ガーデンシネマ にて公開
公式ホームページ→

作品紹介→
 『フランス映画祭2008』で上映された「水の中のつぼみ」が、いよいよ7月上旬に公開される。15〜16歳の女の子の繊細な世界観を、瑞々しい映像の中にスリリングに描いた秀作だ。弱冠27歳のセリーヌ・シアマ監督と、3人の女子高生の中で大人びた美少女を演じたアデル・ヘネルが来阪し、会見に応じてくれた。
―――少女の視点から描くのは大変ユニークで、今まで見たこともないスリリングなシーンがありましたが・・・。

監督:これまでの映画は、男性からの視点が多く、少女の内面から描いたものは無かったように思います。私は、これまでに無かった映画を作りたかったし、少女を主人公にした映画を作りたかったのです。この映画には大人も男の子もあまり出てきません。
―――その発想はどこから?
監督:自分自信に近い親密な世界を描きたかったのです。実際シンクロナイズに出会ったのも思春期の頃でしたし、舞台となったパリ近郊のセルジュ・ポントアーヌは、私が育った場所なんです。映画の中で描写されている感情や感覚は、実際私が感じたり経験したりしたものが反映されています。そういう意味では自伝的な作品ともいえますね。出来るだけ多くの少女が共感するような映画を作りたかったのです。


―――アデルさんは、最初にこの物語を読んだときの印象は?
アデル:最初にシナリオを頂いて読んでみて、是非これを演じてみたいと思いました。読むこと自体、とてもいい経験でした。

―――ご自身が演じられたフロリアーヌという役についてどう思いますか?
アデル:本当の自分を隠して強い少女を演じているように感じました。実際は、繊細で孤独を抱えているような少女だと思います。
―――アデルさんは撮影当時17歳だったそうですが、とても妖艶に見えましたが、何か役へのアプローチはされたのでしょうか?

アデル:フロリアーヌは16歳という想定でしたが、だからといって年齢の差を感じることはありませんでした。
―――監督からの具体的指導があったのでしょうか?
監督:当然演技指導はしました。監督と3人の女優とで1ヶ月間という準備期間をとって、簡単な基礎的な練習をしました。集中する方法や、感情表現の仕方など、それぞれの役別に人物の肉付けをしていきました。


―――男性の影が殆どありませんが、それは意図的なものか?
監督:実際この年頃の女の子は、男の子についてあまり理解できていないと思います。作品は、あくまで女の子の視点で描いていますので、その理解できないものは曖昧にしています。見る人が男性であれ女性であれ、女の子がどういう風にものごとを見ているかを感じ取ってもらいたかったのです。男性を登場させてしまうと、男性の観客はその男性の視点でこの映画を見てしまうので、それを避けたかったのです。
―――美しい女性に対する憧れや嫉妬、あるいは同性愛的な感情を抱いたりしていたと思いましたが、監督はその辺りをどのように捉えていましたか?

監督:正に私が描きたかったのは、そういう感情です。ただ、同性愛までいくのか、そこまでの感情を映像に納めたかったので、わざと結論を出していません。普遍性を持たせるためにもね。
―――直訳すると「タコの誕生」という日本人には分かりにくいタイトルですが、それに込めた思いは?

監督:私にとって「タコ」というのは、欲望、嫉妬という意味を持っています。女が腹の中に抱えている感情を、墨を吐いたり8本の足を広げたりして発散していくタコの様子を
イメージしたのです。


―――ラストシーンがとても綺麗でしたね。それまでの感情が終わりを告げたのか?あるいは、新しいものが始まるのか?スリルを感じましたが・・・。

監督:確かにマリーは、フロリアーヌは男の子を好きだったということが分かって自殺するつもりで飛び込むんですが、また浮かび上がってきます。それは、また新しく生きていこうという気持ちを表しているんです。アンヌもその後飛び込みますが、マリーがフロリアーヌを好きだったことを知っているけど、それでも私はあなたの友達でいたい、という気持ちがそこにはあるんですね。新しい何か、彼女たちにとってルネッサンスの始まりなんです。
―――アデルさんは、自分の近くにフロリアーヌみたいな女の子がいたらどうしますか?
アデル:きっと、嫉妬すると思いますよ(笑)。

 姉妹のように仲の良い2人を見ていると、監督と女優という垣根を越えた和やかな信頼関係を感じさせる。少女期の繊細な感情の起伏を見事に映像化できたのも、セリーヌ・シアマ監督の若い感性がもたらした結果だろう。これからも、フランス映画から目が放せない。
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 『スパイダーウィックの謎』《遊吟》キャンペーンライブ

『スパイダーウィックの謎』 

(2008年 アメリカ 1時間36分)
監督:マーク・ウォーターズ
出演:フレディ・ハイモア、サラ・ボルジャー、メアリー=ルイーズ・パーカー、ニック・ノルティ、ジョーン・プロウライト


 4月26日(土)〜 (大阪)TOHOシネマズ梅田 TOHOシネマズなんば 梅田ブルク7 なんばパークスシネマ アポロシネマ 高槻ロコ9シネマ ユナイテッド・シネマ岸和田 布施ラインシネマ (京都)MOVIX京都 TOHOシネマズ二条 イオンシネマ御山 (兵庫)OSシネマズミント神戸

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 「決して読んではならない」と警告が書かれたある本の封印を解いたことで、邪悪な妖精たちを目覚めさせてしまった少年とその家族の冒険を描くアクション・アドベンチャー『スパーダーウィックの謎』。そのイメージソングを歌う島根県出身の実力派男性デュオ「遊吟」が、映画のキャンペーンにともない大阪・心斎橋に登場。ミニライブを開催した。披露したのは本作をイメージして作ったという『チェックメイト』とデビューシングルの『Fate』を含む3曲。 歌の合間にストリート出身らしい軽快なトークで観客と対話しながら、映画の世界を髣髴とさせる躍動的でフレッシュな魅力を振りまいた。
 2008年1月にメジャーデビューしたばかりの2人。しかし、その実力は折り紙つきでデビュー曲はフジテレビ系列『あいのり』の主題歌に、セカンドシングルはハリウッド映画のイメージソングに抜擢されるなど、その期待値はとっても高い。

  題材があっての曲作りは初めてという彼らだが、映画を見てどんな部分を歌に込めたのか聞いてみた。(伸治)「映画を見て戦いのシーンと家族愛が印象に残りました。家族でダメなところを補って、危機を乗り越えていく部分に感動したので、歌詞の世界にも守るべき愛をテーマに主人公の成長過程を描きました。」ここまで深く映画について考えたのは初めてだと言い、その挑戦によって「遊吟の新しい一面が見えた」と自信をのぞかせる。
 本作にはフレディ・ハイモアが二役演じた双子の兄弟が登場するが、実は遊吟のふたりも実の兄弟で、映画の双子のように行動のタイプは正反対なのだとか。(伸治)「僕は(サイモンタイプで)インドア派。暇なときは映画見てるか、本を読んでるか、料理してるかです。」(卓)「僕は(ジャレッドタイプで)アウトドア派。外に出ないと寂しくなってしまう。冒険したいです。」さらに、歌とトークは息ピッタリでも(卓)「プライベートはまったく別」(伸治)「何してるのか全然知らない。友だちいるのかな?みたいな(笑)」と禁断の?一面も話してくれた。
 最後にお気に入りのシーンについて聞いてみると、(伸治)「(邪悪な妖精を退ける)サークルの中にいれば安全なんだけど、禁断の書の意味を知るために、ちょっと無茶して病院にいる叔母さんに会いに行く場面が面白かった。ジュラシックパークみたいでドキドキしました。」(卓)「僕は、妖精がある人に化けて出てくるところ。でも、それを主人公が簡単に見抜いちゃうんですよ。そこで「あっ」っとなって、家族の絆を感じましたね。」と語ってくれた。
 新鮮で勢いがあって前向き。そしてちょっとファニーで幅広い年齢層に支持されそうな所が映画『スパーダーウィックの謎』とミュージシャン「遊吟」の共通点だとインタビューを通して感じた。ピンチを勇気で乗り切る主人公の気持ちを疾走感あふれるサウンドにのせた『チェックメイト』を聞いて、ぜひ劇場に足を運んで欲しい。
〈遊吟こぼれ話&関西ライブ情報〉

  関西には何度か来ているという遊吟の2人。実はデビュー前の2005年には、わざわざ地元・島根県から足を運び、難波でストリートライブをした経験もあるそう。そのとき、看板も何も置かずに路上で歌っていたら、突然、大阪のおばちゃんに「もっと自分をアピールしないとあかん」とダメだしされたのだとか。さらにそのおばちゃんは頼んでもいないのにCDの宣伝の開始。すると、ワラワラとたくさんのお客さんが集まってきた!見ず知らずの地で不安になっていた彼らは「大阪すげぇー」と感激したという。なんとも微笑ましいエピソード。きっと、見るからに好青年の彼らに大阪のおばちゃんもほっとけなかったのだろう。 それから3年。おばちゃんのバックアップもあり?メジャーに昇格した遊吟の今後のライブスケジュールin関西はこちら↓。

4/30にイオンモール堺北花田店にてインストアライブ。
5/25に大阪府立大学・友好祭にて遊吟ライブ(有料)を開催予定。
(中西 奈津子)ページトップへ
 『あの空をおぼえてる』 舞台挨拶

『あの空をおぼえてる』 舞台挨拶
〜ゲスト:竹野内豊、水野美紀、冨樫森監督〜


(2008・日本/1時間55分)
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 冨樫森
出演 竹野内豊 水野美紀 広田亮平 吉田里琴 小日向文世
原作 ジャネット・リー・ケアリー
4月26日(土)〜梅田ブルク7ほか全国ロードショー
公式ホームページ→
作品紹介→

 立ち直れないような喪失感で押し潰されようとも、それでも人は生きていかなければならない。そんな生きる力を与えてくれるのは、いつも傍にいてくれる家族の愛情だろう。日頃、当たり前のように存在する家族の大切さを、いま一度考えるキッカケになるような映画が、『あの空をおぼえてる』だ。4月26日(土)からの感動のロードショー公開を前に、主演の竹野内豊と水野美紀、冨樫森監督の舞台挨拶が行われた。

――― 竹野内さんが里琴(りこ)ちゃんを抱っこされてるときとてもいいお顔をされてましたが、お父さん役はいかがでしたか?
竹野内:最初、生(なま)の子供に対してイメージでは分かっていても実感が湧きませんでした。大丈夫かな?と思ったのですが、現場で子供達の後ろ姿を見たり、水野さんとお話したりして、岐阜のロケ地では、自然な家族の空気感が生まれてました。自ずと父性愛が湧いてきました。


【東京でのプレミア試写会から】

――― 最初、里琴ちゃんが「だっこ〜!」と抱きついてきたとか?
竹野内:そうなんですよ。もしかしたら、里琴ちゃんのお母さんか誰かが「そうしなさい」と言われたのかな?と思ったんです。「この子役が〜!」ってね。
水野:東京のプレミアム試写の後も、里琴ちゃん竹野内さんにべったり!まるで竹野内さんのウェストポーチみたいでしたよ(笑)


――― その時の感触は?
竹野内:最初彼女が飛び込んできてくれた時には、それまでの役に対するモヤモヤ感が全て吹き飛んで、役作りに大きな影響を受けました。
――― お母さん役も、優しさが滲み出てましたね、今回アクションはなかったですけど・・・。
水野:はい、今回大人しくお母さんをやってます。深澤家が住んでいるお家や衣装とか、とても素敵で、インスピレーションを沢山もらいました。健気に頑張る息子だとか、明るい娘だとか、2人を見ているだけでいろんな感情が湧き上がってきましたね。

――― メイン写真を見てもありそうな家族という雰囲気ですが、夫婦役はいかがでした?
竹野内:水野さんとは、最初岐阜のロケでお会いしたときに、1日目は軽いご挨拶をしただけでした。何を話そうかな?と躊躇して。2日目からはいろいろお話できましたけど。
水野:とても光栄でした。こんな素敵な家族と旦那様で。ひとつだけ納得がいかなかったことがあります。ロケ地は蚊が多かったんですね。竹野内さんは短パンにTシャツだったのに対して、私はロングスカートに長袖シャツを着て防虫スプレーまでしていたのに、おでこを蚊に刺されて赤く腫れてしまいました。「どういうことなんだろう?」と竹野内さんに言ったら、「水野さん、それは血がドロドロなんだよ。野菜ジュースを飲んだ方がいいよ。」と言われました(笑)。


――― なるほど、そういう風に夫婦が出来上がっていったんですね?監督はこの2人にご注文はされましたか?
監督:いや別に、頑張れ!と言っただけで、このようなコンビだったんで、夫婦として注文つけるような感じじゃなかったですね。

――― 監督は、俳優の知られざる才能を引き出す名手だと思いますが、この原作を映画化したいと思った理由は?
監督:この家族という形を借りていますが、お客様それぞれの将来のこととか、大切な人の生き死にについて、少しでも考えて頂けたら嬉しいな、と思います。

竹野内:映画見終わって、それぞれの感じ方というのはあると思いますが、出来ることなら、今の自分にとって本当の幸せって何だろう、と問いかけて下さい。そんな時間を少しでも持って頂けたら僕もこの映画をやって本当に良かったなあ、と思います。皆さんの心にもじわじわと残る映画だと思いますので、これから2時間ほどお付き合い下さい。そして、今日は子供達がいないのですが、元気をいっぱいもらって帰ってください。

【ここからは、合同記者会見】
――― 製作にあたってのアプローチは?
監督:台本の時点で、原作より両親それぞれの顔を膨らませました。また、編集で大部切れるのかなと思いましたが、結構大人たちの部分が残ってまして、メンタル面でのアプローチが活かせたような気がします。


――― 子供を失った親の悲しみや苦しみを描くにあたってのリサーチは?
監督:取材は常にします。「遺族の会」へ出掛けていろんな方とお話したり、沢山の手記に目を通したりして。2人にも資料として渡しました。でも、事実と映画の世界とは別個のものとして描かなければいけないので、その変化をつけるところで苦労したました。あまり資料を読みすぎないで、とも言われました。

――― カメラが回ってないところでは、どのようにして過ごされたのですか?
竹野内:家族らしくするために、あまり近づこうとせず自然体でいたいな、と思いました。“家族”を意識し過ぎないよう、自分の気持ちの中で割り切りました。すると、いつの間にか子供達がまとわりついて来たりして・・・。
水野:竹野内さんが、あまりガツガツとコミュニケーションをとろうとしなかったのが返って子供達も入りやすかったみたいです。殆どの空き時間はいろんなゲームをしたり、ロケ先では、大きなカマキリを捕まえては女の子を追っかけたりして楽しんでました。
竹野内:僕はどうしても娘の里琴ちゃんに構ってしまうんですが、気が付くと広田亮平くんがそれを見守っているんですよね。お兄ちゃんとして、少し遠慮しているような感じでね。そんな時水野さんが、「回し蹴りを教えてあげようか?」なんて亮平くんに声を掛けてあげてました。
水野:アクション教えてあげました。お兄ちゃんもお父さんと遊びたいんだけど、妹が遊んでる時には遠慮してたんですよね。
監督:僕もお父さんと遊びたいのに・・・とボソッと言ってましたよ。

――― このような家族像は理想的ですか?
竹野内:あのような場所で暮らしていくのが幸せなんだろうな、と思いました。
水野:本当に羨ましく思いましたよ。実際住んでおられる松山さんのお宅も同じ家族構成なんですよ。

――― 写真や絵画や風景などが作品にとてもマッチしてましたが、その選択は監督ご自身で?
監督:いえ、僕一人ではありません。美術やキャメラマンなど。劇中写真も勿論ですが、天候にも恵まれ、美術もいいものが揃いましたし、最後は平井堅さんに主題歌も作って頂いて、本当に素晴らしいものばかりで、ラッキーだったなあ、と思います。
水野:特に、森のトンネルで撮った写真がこの作品のすべてを象徴しているようで、気に入っています。
竹野内:ひとつひとつの写真や絵などが、役作りにも影響を与えてくれたと思います。

 フィレンツェを舞台にした恋愛ドラマ『冷静と情熱のあいだ』(2001年)から7年ぶりの映画出演となった竹野内豊。今回は、2人の子供の父親としてだけでなく、子供を失い悲しみに打ちひしがれるという難しい役に挑んでいる。憂いのある眼差しで、静かな口調で語るその言葉は、心にしみじみと響いてくる。様々な思いを抱えながらも、それを表現するのが苦手な不器用な人柄のようだ。そんなナイーブさこそ、彼の魅力なのかも知れない。こんなスクリーン映えのする役者も珍しい。もっともっと、スクリーンの中の彼を見てみたいものだ。
 一方、水野美紀はテレビや映画だけでなく舞台での活躍もめざましく、劇団新感線や阿佐ヶ谷スパイダースなどのいろんな演出家とのコラボが、彼女を一回りも二回りも大きくしているようだ。今回母親ということもあってか、一歩引いた優しさと寛容さが印象的。子供のために生きて、平等に愛情を注ぐ母親の強さこそ、今の彼女にふさわしい役柄だったように思われる。

 子供を主人公にした作品が多い冨樫森監督。移ろいやすく、傷付きやすい繊細な子供の心をすくい取るのが巧い監督だ。今回は、子供だけでなく大人のシーンも多い。それだけドラマの構築も複雑になり、「生きていくことの原点」というテーマを盛り込むのも難しかったと思う。しかし、美術や岐阜ロケの効果もあり、さらに、キャストが自然体でそれぞれの人物像を表出して、感動的なドラマに仕上がっている。

  明るい日差しに包まれた温もりのあるログハウスの家。木漏れ日が輝く森のトンネル。白い雲がぽっかりと浮かんでいるような青い空と草原。喪失と再生を描いたこの映画の世界観は、不思議な居心地の良さを感じさせてくれる。あなたも、家族の愛と絆の尊さを、是非映画館で実感してください。

(河田 真喜子)ページトップへ
 『相棒−劇場版−絶対絶命の42.195km』 舞台挨拶

『相棒 −劇場版−絶体絶命42.195km』 舞台挨拶
ゲスト:水谷豊、寺脇康文、和泉聖治監督

(2008年 日本 1時間57分)
監督:和泉聖治
出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、高樹沙耶、岸部一徳
5月1日(木)〜梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、三宮シネフェニックス、他全国ロードショー

公式ホームページ→
作品紹介→

 水谷豊扮する頭脳明晰な杉下右京と、寺脇康文扮する熱血漢の亀山薫が、警視庁組織と犯罪社会を相手に繰り広げる痛快刑事ドラマ『相棒』。2000年6月、テレビ番組《土曜ワイド劇場》で誕生して、その後6シーズンまでシリーズ化され、日本のお茶の間に深く馴染んできた。そして、いよいよファン待望の劇場版として登場するのが『相棒−劇場版−絶体絶命の42.195km』だ。公開は5月1日(木)。GW真っ只中の日本列島に激震を与えるロードショーとなりそうだ。
 その公開を前に大阪で最初の試写会が開催され、主演の水谷豊と寺脇康文、和泉聖治監督が舞台挨拶のため登壇した。 夜の9時。試写終了後の会場に入るやいなや舞台下を駆け回る寺脇。「今スクリーンから出てきました」に対し、英国紳士らしく優雅に登壇する水谷。「水谷豊役をやっております杉下右京です。」「寺脇康文役の亀山薫です。」などとおふざけムード全開の2人のトークに、ちょっと間をおく和泉聖治監督。「どうも和泉です。よろしく。」

――― 大阪の印象は?
水谷:今日が初めての試写ですので、お客様とお会いするのがちょっと不安でした。みなさんの反応で全てが決まりますので。
観客:(最高!)
水谷:大阪で良かったと思います。
寺脇:おおきにっ!映画を楽しかったと思う人は、手元のスイッチをどうぞ!…(大喝采) 僕は大阪堺市出身なんで、舞台とかでも大阪に来ると嬉しくなりますね。
監督:ドキドキしますね。初めてお客さんに観て頂いて緊張してます。
――― 映画化される予定は最初からあったのですか?
監督:土曜ワイド劇場の撮影をしてみて、これって映画っぽいね?と水谷さんとも話してました。
水谷:シーズン中にも映画化されるのではないか、という噂を小股に挟みまして・・・
寺脇:小股に挟んでどうするんですか!?小耳でしょう!(爆笑)
水谷:監督すいません。僕、今日はちょっと緊張してます。映画化するのはいつで、そのお披露目はいつ頃がいいんだろう、などとみんなで検討しておりましたら、今日このタイミングで上映できて嬉しいです。
寺脇:はい、今日のみの上映です。(笑)

――― 映画化されてどう思われましたか?
水谷:やっぱり嬉しかったですね。
寺脇:おおっ、来たか!全員のキャスト・スタッフ、観客のみなさんのタイミングが全てそろった公開となったようです。


――― 和泉監督は現場でいろんなアイデアが次々と出てきて皆さんを驚かせたことがあったらしいのですが、本当ですか?
水谷:今回の映画だけでなくシリーズ中もそうなんですが、監督にはいろいろ追い詰められています。
監督:水中のシーンでしょうか?爆破から身を守るために大きな水槽を用意させて水中撮影をしようとしましたが、順撮りではなかったので、今この段階でこのシーンを撮るのはな〜?と疑問に感じて中止しました。スタッフも怒ってましたね。
寺脇:せっかく1日かけて水を張ったり、日本に数台しかない水中カメラを用意したりしていたスタッフが、「はあ〜!?」って、怖い顔してましたよ。

――― 寺脇さんも大変なアクションがありましたね?
寺脇:はい、川に飛び込むシーンがあるんですが、現場へ行ったら橋の上にスタッフがズラ〜ッと並んでまして、「寺脇さん、これイケますよね?」「ええ?イケるって何を?」ってなことで、僕を飛び込ませるんです。
――― ボートでの攻防は体当たりの演技でしたね?
寺脇:はい、楽しくやりましたけど・・・あの日ちょっと寒い日だったんですが、僕とボートとカメラのポジションが安定するまで、30〜40分位川に浸かったままでした。時々寝たりしてましたけど。(笑)上がっても寒くて中々温まらなくて、お弁当食べようとしても、箸が「パパパパッー」と笑ったりしてね。今のはちょっと作りました・・・ハイ。
――― 監督はそんな思いをご存じでしたか?
監督:大丈夫かな?って観てましたけど・・・。


――― チェスのシーンは右京らしいクールさでとても素敵でしたが、水谷さんご自身もチェスをされるのですか?
水谷:僕はここ一番という時だけしかしません。
――― ここ一番とは?
水谷:今日このような時に(笑)。チェスのルールは難しくて、台本頂いた時に「ああ、これどうしよう?」と思ったんです。でも、監督の素晴らしいアイデアがあって、ホワイトボードから透明のチェス盤に変わったんです。そこから芝居を組み始めたんです。

――― 西田敏行さんと顔を付き合わせて喋る10分もの長いシーンを、1カットで撮られたらしいですね?
監督:相棒シリーズでは1カット10分なんてのはよくありまして、一番長いのは14分というのもありました。水谷さんは、撮影時には全部のセリフが入ってるんですよ。カット割りする必要がないので、そのままどんどん撮っちゃうんです。でも、普通テレビでは長回しは飽きられるであまりやらないんです。でも、水谷さんと寺脇さんだから飽きさせずにできることなんです。
水谷:監督には何をやらされるか分からないので、絶対セリフは入れていきます。
寺脇:回想シーンやオフの声もやらされますので。朝、最初に「今日もいっぱいセリフがありますね。」と言われたら、長回しがある、という意味なんです。
――― そうなんですか。覚悟を決めて現場に向かっておられるのですね。今回マラソンのシーンがあって、ファンの方が5000人も集まって下さったとか?
監督:ありがたいことです。群衆のシーンを撮るのが好きなんですけど、今回、一人一人の顔がはっきり映っていて、みなさん真剣に演じて下さって、ホント感動しました。
寺脇:はい、この中でマラソンに参加した人?・・・おお! いらっしゃいますね!
――― 大勢の「相棒」ファンと一緒に創り上げた、という感じでしょうか?コンビを組まれて7〜8年経ちますが、如何ですか?

水谷:感無量ですね。試写を見終えてから、明日からまたこんな生活が始まるんだ、とシリーズ続投を実感しました。
寺脇:また大都会の犯罪に立ち向かう2人がいる訳なんですよ。

――― それでは最後にコメントを。
水谷:テーマとしては、ズッシリくるようなところも笑って下さって良かったです。今日はありがとうございました。
寺脇:去年の6〜7月に撮影したものを今日初めてみなさんに観て頂いたのですが、出る直前までドキドキしてました。誰もいなかったらどうしようかな?と。でも、みなさんの温かい拍手にホッとしました。今日これからもう一度上映がございますので、その方も観て頂いて…無いです、無いですよ!
僕らはまたこのスクリーンの中に帰って行きますので、みなさん、沢山の方を連れてまた映画館に来て下さいね。みなさん全員が「相棒」の宣伝員1号、2号〜という具合にPRして頂きたいと思います。よろしくお願いします!

監督:自分で作ったものですが、何度も観て、その度に違う楽しみを発見します。どうか、今度はみなさんの“相棒”とご一緒に劇場の扉を開けて下さい。よろしく!本日はどうもありがとうございました。


 真面目で堅物の水谷を常にフォローしては笑いを誘う寺脇。劇中の名コンビは、スクリーンを飛び出しても輝かしい魅力にあふれていた。今年の秋にはシリーズ第6弾がテレビ放映される。主演の2人だけでなく、個性豊かな「相棒」一家の面々も健在で、そんな彼らの大活躍ぶりを、是非映画館で観て欲しい。ファンは勿論、このシリーズをあまり知らない人でも大丈夫――アクションあり、サスペンスあり、社会情勢を盛り込んだ人間ドラマとしても、大いに楽しめること間違いなし! 
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 『MONGOL モンゴル』 セルゲイ・ボドロフ監督独占インタビュー
『MONGOL モンゴル』

(2007年 ドイツ・ロシア、カザフスタン、モンゴル)
監督:セルゲイ・ボドロフ
出演:浅野忠信 スン・ホンレイ クーラン・チュラン
4月5日(土)〜梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、三宮シネフェニックス 他全国東映系にてロードショー
公式ホームページ→
作品紹介→

 1996年、『コーカサスの虜』で一躍その名を世界にとどろかせたセルゲイ・ボドロフ監督。この作品で戦争の虚しさを詩情豊かに描き、第69回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、カンヌ映画祭国際映画批評家連盟賞及び観客賞を受賞している。 未だチェチェン紛争が尾を引いている最中での製作だった。 「どうしたら戦争をやめられるのか、私たちはには分からない。戦争を始めることは簡単だが、終わらせることは難しい。人を愛することより、殺すことの方が簡単なのだ。でも私たちは努力すべきだ。」という監督の言葉は重く心に響いいてくる。

 そんなセルゲイ・ボドロフ監督が、『ベアーズ・キス』(2002年)以来、久しぶりに新作を完成させたのがこの 『MONGOL モンゴル』である。4年の歳月をかけて創り上げた渾身作。浅野忠信主演で、今年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされ話題をよんでいる。公開を前にキャンペーンのため来阪。独占インタビューの機会を頂き、憧れの監督を前に緊張の30分。でも監督は快く応対して下さった。

――― 今回チンギス・ハーンの作品を撮ろうと思ったキッカケは?
私は話しの面白さに引かれて映画を作ります。一人の少年がチンギス・ハーンのなるまでの軌跡に引かれ、このストーリーを映画化したいと思ったのがキッカケです。チンギス・ハーンはロシアではあまり人気が無いのです。その理由は何だろう? どういう人物だったんだろう? と知りたいと思ったのもキッカケの一つです。
――― 今までの作品同様丁寧な人物描写がされてますが・・・。
そうですね、今までの作品と共通する点は、ある評論家にも言われたことですが、“父と息子の関係”が軸になっているような気がします。


――― 浅野忠信さんを主役にした理由は?

この役は、今までのチンギス・ハーンのステレオタイプのイメージを崩すような特別な俳優でなければと思っていました。彼のことは知っていましたし、彼の作品も観ていました。会った瞬間、彼だ!と思いました。彼だったら今までとは違うイメージのチンギス・ハーンになってくれるだろう。また、今まで観てきた違う浅野も観てみたいと思ったからです。また、彼の見た目自体も気に入りました。

――― 今までの日本との関わりは特別のものがあったのでしょうか?

何度か日本には来ていますよ。勿論今回のキャスティングの時も来日しました。そもそも日本文化が大好きで、日本の映画もよく観ています。何だか、自分の資質の中に日本の何かが響いてくるところがあるような気がします。


――― 日本の監督でお好きな監督は?
大島渚、黒澤明、北野武 などが好きで、刺激を受けてきました。
――― 今回二人の撮影監督が参加していますが、その理由は?
この映画の撮影には2年掛かりました。オランダ人のロジェ・ストファーズ撮影監督は『キャラクター/孤独な人の肖像』を撮ってアメリカでも引っ張りだこの人です。ですから、2年目の撮影には参加出来ないことがわかっていました。そこで、『ナイトウォッチ』を撮ったロシア人のセルゲイ・トロフィモフ撮影監督にお願いしました。
――― 素晴らしい戦闘シーンでしたが、あのシーンはどちらの監督が?
2年目の撮影の方が複雑になることはよく分かっていました。でもロシア人の撮影監督が優秀なことも知っていましたので、戦闘シーンは彼に頼みました。カメラの数も5〜6台は必要となりますので、何人かのカメラマンに協力してもらって撮影しました。

――― 彼の「ナイトウォッチ」を観てその斬新さに驚かされましたが、・・・。

確かに「ナイトウォッチ」は非常に革新的ないい仕事をしていたと思います。ただ今回のようなスケールの大きな作品は彼にとっても初めての挑戦だったので、十分な準備をして撮影にあたりました。

――― 数多くの国のスタッフやキャストが参加していますが、大変だったことは?
私はいろんな国の人々と一緒に仕事するのは大好きです。それは、いろんな経験や知識で作品が豊かなものになっていくからです。今回は中国で撮影したのですが、中国人のスタッフはハードワークでもとてもよくやってくれました。ただ、何をするにも大所帯で参加するのが普通らしく、ロケーションもかなり離れた所まで行かなければならなかったのですが、その移動が大変でした。今回は12カ国ぐらいの言語が飛び交い、通訳の数も40人になるほどでした。こんなツアーは今までにないものでした。
――― それは大変だったでしょうね。今回、ロケーションがとても活かされていましたが、ロケ地はご自身で廻られたのですか?
はい、自分の足で歩いて廻りました。最初に行った時に撮ったショットや、さらに中国北部へ行った時に撮ったものなどが、作品のセカンドパートで活かされています。
――― 歴史的リサーチもご自身で?
勿論かなりのリサーチをしました。チンギス・ハーンについて書かれたロシアやドイツ・イギリスやフランスなどの歴史書を読みました。ただリソース自体が限られていて、殆どのものが書いた人の解釈でしかないということに気付きました。同時にどれを読んでも、彼の人生の中でぽつんぽつんと空白の時期があって、それを考察して埋めていく作業が面白かったですね。フィクションの部分がある意味真実に近づけるような作業だったように思います。

――― その辺の所はこの作品の特徴として活かされていると思いますよ。
ありがとう。
物語の膨らみとして観てもらえたら嬉しいです。

――― テムジンとボルテとの関係は、愛の物語として描かれていてとても感動的でした。ボルテの人物像も歴史的リサーチに基づいているのですか?
そうです。根本的にはリサーチからきています。ただ、史実では9歳の時に結婚相手を選んだのは父親となっているのですが、おそらくテムジンは自分で選んだのではないかと。その方がロジカルだと思ったのです(笑)。
――― 確かに、その後の二人の強い絆は作品の主軸ともなっていましたね。
ボルテという女性は、大変強いキャラクターで、テムジンの良き相談相手であって、彼女の意見が反映されることもあったとか。一時期誘拐されたのも史実で、それでも最後までチンギス・ハーンと一緒にいたというから凄いでしょう。

――― 彼女の強さが顕著に出ていたのがテムジン救出のシーンですね。
ある仮説のひとつとして、幽閉されていたテムジンがどうやって逃げたかは謎です。ボルテが夫のことを考えて実行したのもあり得ることだな、と思いました。

――― 現在のロシア映画事情は?
 今のロシアの映画事情は過渡期にあると思います。TV・CM界から若手が育ってきています。

――― 今後の監督の企画は?
こういうプロモーションをしている最中なので、あまりそういう質問には答えたくないのですが、実は、またジンギス・ハーンについての作品を考えています(笑)。

――― 楽しみに待ってます! ご協力ありがとうございました。お疲れ様でした。
こちらこそありがとう。あなたの好きな『コーカスの虜』を日本で配給してくれたのは、あそこにいるアップリンクの浅井さんですよ。

と言って配給の浅井様を紹介してくださった監督。ソフトな雰囲気の中、時折目の奥を覗き見るようにじっと見つめられて、緊張がはしることもしばし・・・(汗)。

  2002年秋、息子の〈セルゲイ・ボドロフ・Jr〉が、自らの監督作品の撮影中、氷河崩落事故に巻き込まれ亡くなってしまうという悲しい出来事がありました。それまで監督の作品の殆どに出演してきたジュニアは、純朴で寡黙な青年を好演し、シャイな眼差しがとても印象深い他に得がたい俳優さんでした。監督にとってどれ程ショックだったことか・・・ずっと心配していたので、『MONGOL モンゴル』製作の噂を聞いてその公開を待ち遠しく思っておりました。

 ヨーロッパに迫る地域まで広がったモンゴル帝国の始祖チンギス・ハーン。モンゴル平原を駆け抜けた彼の人生を、かつてないスケールで、美しさで描いた感動作です。その壮大な一大叙事詩を、是非映画館でご覧下さい。

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 『あの空をおぼえてる』 水野美紀インタビュー
『あの空をおぼえてる』

(08・日本/115分)
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 冨樫森
出演 竹野内豊 水野美紀 広田亮平 吉田里琴 小日向文世
原作 ジャネット・リー・ケアリー
4月26日(土)梅田ブルク7ほか全国ロードショー
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 愛し合う両親のもとでスクスク育つ10歳の息子・英治と6歳の娘・絵里奈。まるでホームドラマのように幸せな日々を送っていた4人家族に、ある日突然「悲劇」がふりかかる―。ジャネット・リー・ケアリーの同名小説を『天使の卵』の冨樫森が映画化。明るくイタズラ好きの性格で、いつも輪の中心にいた天真爛漫な娘を、急に事故で亡くしてしまった家族の苦悩と再生を描く。

  本作で、娘を死なせてしまった自責の念にとらわれ、止まった時間を取り戻せないでいる父(竹野内豊)とは対象的に、悲しみをこらえ、徐々に新しい希望に目を向けようと努力する母を演じた水野美紀が来阪。インタビューに応えてくれた。
―――初めに慶子役を演じられた感想を聞かせてください。
私はまだ家族を持ったことがないので、母親になることは想像でしかありませんが、女性って子供のために強くなれるんだなと、今回の役を演じて思いました。でも、私が結婚して母親になったとき、慶子のように完璧に家事もこなして、おしゃれにも気を遣って、キルトを縫ったり、お菓子を作ったり、とそこまで絶対に手が回らないだろうなと思います。
―――今回この役を演じて母親になることに憧れを抱いたりしましたか?
いえ、逆に自分にできるのかなと?不安になりました。母親って相当な体力が要りそうですね。

―――共演者と家族の雰囲気はすぐにつかめましたか?
竹野内さんが、肩車したり一緒に走り回ったりと本当に積極的に子供たちとコミュニケーションを図ってくれたので、子供たちともすぐに仲良くなって家族の感じがつかみやすかったです。岐阜の現場に入ると風景や空気が後押ししてくれるので、さらに雰囲気が出てきました。

―――子どもを亡くす母親を演じるにあたって準備したことや、心構えはありましたか?
それも、竹野内さんとよく話し合いました。2人とも子供を亡くした親の手記を撮影前に読みました。両親の苦しみがリアルに書かれていて、息が詰まるような思いで…。初めに脚本を読んだとき、私も竹野内さんも「子供がこんなに頑張っているのに、ちょっと不甲斐ないお父さんとお母さんだね」と言っていたんですが、手記を読むと、それがむしろリアルなんだと感じました。半年とか一年とか、立ち直れず再生できないまま長い時間が経っている人もいるし、離婚しちゃう人もいるので。

撮影も4人家族が揃っているシーンから始まって、4日目から事故後のシーンだったんですけど、それまで3日間現場を照らしていた里琴ちゃんがいないというだけで、現場の空気がガラッと変わっていて、本当にリアルに喪失感というものが伝わってきた。何もしなくても感情がわいてきて、家の中にいるだけでたまらない感じになりました。楽しいシーンからいきなり悲しいシーンの撮影に入っちゃったので辛かったですね。
―――子役の2人と共演された感想は?
もう天才ですよ!それに監督も、子役を子供扱いしないんです。私と竹野内さんが傍から見ていて「難しいんじゃない?」と思うことを演出する。でも2人とも監督が伝えようとしていることを1聞くと10お芝居に反映させてくる。もう驚かされっ放しでした。里琴ちゃんはめちゃくちゃ明るくて、彼女が現場にいると3ワットくらい明るくなる。エネルギーがすごいから、見ているだけでこっちのテンションまであがって、色んな感情が自然にわいてきました。
―――水野さんや竹野内さんに対して監督からどんな要求がありましたか?
現場は監督と役者のガチンコ勝負みたいな感じでした。監督が子供を亡くした両親の気持ちにすごく感情移入されていたので、これでもかっていうくらい高いレベルのテンションを要求されました。病院で英治にかけ寄るところは、テストのときからかなりテンション高くて。用意スタートが掛かる前から、竹野内さんと病室の隅でずっと泣いていましたね。テストから本番に近いテンションを要求される監督なので、ずっと何時間も気持ちをキープしておくのが大変。気が抜けないですね(笑)

―――出来上がりを見て
試写見て泣いちゃいましたね。里琴ちゃんと亮平くんのお母さんも号泣していて。私も、子供の学校のシーンとか撮影を見ていなかったので、「私の子供は学校でこんなことしてたのか」と慶子の気持ちで見ちゃいましたね。

  「母が言っていた“親は子供に育てられるんだ”という言葉の意味が今回の映画でよくわかりました」と水野美紀。そして「今いる家族の存在を尊く思った」とも。本作からは、“永遠の別れ”という大きな喪失を悲しみだけで満たしてはいけないということが、しみじみと伝わってくる。主題歌を担当した平井堅が「いつか離れる日が来ても、出会えた全てを悔やむことだけは決してしたくないから」と歌っているが、まったくその通りだ。そんな“希望の光”にいち早く気付き、傷つく両親を励まそうと気遣いをみせる英治役を『マリと子犬の物語』の広田亮平が健気に、家族の太陽だった絵里奈役を『さくらん』の吉田里琴が天真爛漫に演じ、子供の率直な目線で“生と死”の意味を投げかけているのが印象深い。
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 『Sweet Rain 死神の精度』 舞台挨拶

『Sweet Rain 死神の精度』舞台挨拶
〜3月1日、メルパルクホール〜

監督:筧 昌也 (2007年 日本 1時53分)
原作:伊坂幸太郎「死神の精度」
出演:金城 武、小西真奈美、富司純子、光石 研

3月22日(土)〜梅田ピカデリー、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー
公式ホームページ→

 一般試写に集まった観客の熱いまなざしと黄色い歓声の中、筧昌也監督、金城武、小西真奈美が登壇、舞台挨拶が行われた。“大阪の皆さんに温かく迎えてもらえて嬉しい。貴重な時間をありがとうございます”との思いやりのある、金城・小西の両俳優の言葉に、はじまりからボルテージは最高潮に! 撮影にまつわる様々なエピソードが披露されていくうちに、三者三様の個性が垣間見えてくるような、笑いの耐えないなごやかな雰囲気となった。

――― まずは、監督から一言
監督:タイトルの割にはユーモアのある作品です。関西方面の方はお笑いに厳しいと聞いておりますので、緊張しております(笑)。面白かったら素直に笑っていただいて、よかったら泣いてください。
――― 死神を演じるにあたって役作りで気をつけたこと、工夫したことは?
金城:「死神」というより、原作の小説を読んで面白いなと思っていました。伊坂さんが描いている、人間と視点の違う哲学・価値観を持つ死神・千葉のイメージがあったので、大切にしてきたこと・気をつけたことは、いかにして原作の千葉を出せるかなというところでした。
――― 楽しんで演じられました? それとも悩みながら?
金城:どっちもありますね。小説には映画化されていないところもあるのですが、全体を通してみて、千葉って普通にやると無表情なだけかもしれないんです。この作品では無表情なところもあれば、ちょっと可笑しいところもあって、メリハリをつけてやったので、そのあたりを楽しいでもらいたいです。

――― 小西さんは1980年代のOLという役所ですが、意識したり参考にしたことは?
小西:1980年代ということも、もちろんとても大事なことなんですが。この女性は、幼い頃から自分が愛した人が死んでしまうという不幸な状況の中で生きてきて、その中で笑うこと、心から楽しくなることを忘れてしまったような日々を送っていたのが、死神・千葉と出会ってフッと笑顔になる瞬間とか、心から気持ちがほぐれる瞬間が随所にあるんです。そこをすごく大事にしていきたいなと思って役に臨んでいました。


――― 特に死神との会話で面白いところがありましたよね。
小西:そうですね。死神と人間との違う視点から捉える感じ方が、2人の会話のかけ合いの中で絶妙にズレている所に出ています。クスリと笑えるユーモアの部分でもあるんですけど、この作品の重要なところでもあって、“ある人にとっては不幸な出来事がまた違う視点から見れば、いつか笑えるような出来事になる”みたいなことだと思います。是非そのあたりを楽しんでもらえればなと思います。
――― 監督から見た2人の印象は?
監督:金城さんは、僕が映画を学び始めた20歳くらいの頃に、作り手として真似ていた作品のスクリーンの奥の人。まさか初めての映画で一緒にやれるとは思わなかったので、とても緊張していて「スターだ!」って眩しい感じがしていたんですけど(笑)、撮影をしていく時に、主演俳優であるとともにクリエーターというか、監督的な視点をお持ちだということがなんとく分かってきたんですね。話をしているうちにどこか通じるものがあって、一緒に作っているという感じがすごくして、とても頼りがいがありました。
小西さんは、役・藤木一恵という人間を脚本の段階でしっかりと読み込まれていて、僕が及ばなかったところをすごくカバーしていただいて、計算して作られる方だなと。金城さんとはまた違う角度で頼りになるっていうか。助けていただきましたね。

――― 多方面でご活躍の監督です。映像の美しさが注目ですが、色彩や構図など何かこだわったところは?
監督:活躍だなんて・・・嗜んでいます(笑)。色に関してはとても気を配っていまして、今日来てくださった皆さんだけに秘密なんですけど、死神にとりつかれて7日間一緒に暮らし、会話していく人たちの話なので、死に近づいていっているわけです。それを表現するために少しずつ衣装の色を変えていったり、色をなくしていったりしています。もちろんそれだけではうまくいかないので(笑)、全体のバランスも取っていますが。

――― 雨男の死神という設定です。雨で苦労したことは?
金城:死神が出ると必ず雨が降るという設定なので、梅雨をねらって撮影を始めたんですけど、あいにくあんまり降ってくれなくて。現場では、雨待ちの時間が長かったですね。

――― 一説によると、小西さんが晴れ女だから降らなかったんだとか?
小西:大変申し訳なかったです(笑)

――― 小西さんは役名の藤木一恵として、主題歌を歌って歌手デビューされたわけですが、
自分の歌声を聞いての感想は?

小西:出来上がった後にみんなで試写を見たんですが、映像より何より曲がかかる瞬間が一番緊張しまして、なんともいえない変な汗をかきました(笑)。見ていただいた後にどう感じていただけるかはお任せします。

――― 神戸の三ノ宮や元町がロケ地として登場するのですが、神戸の印象は?
小西:雨待ちの時間が長かったので、その間に南京町や元町のあたりを散策したり、海も山も近いのでその辺りを見に行ったり。結構、色んな所に行きました。金城さんに喫茶店を紹介していただいて(笑)、次の日にすぐ行きました。
金城:海と山とに囲まれて、あいにくいつもいい天気で(笑)、風景がすごく素敵で。撮影のない夜は、なるべく地元で有名なお店を紹介してもらって食べに行きました。肉、肉、肉・・・(笑)。肉をたくさん食べました。

監督:クランクインが神戸で、撮影の早い段階に皆さんで食事をしに行ったんですけど、そこの神戸牛が美味しかったという記憶のみでして。なぜかと言うと、初監督作品のクランクインで、撮影の現場になかなか慣れなくて。スロースタートになりがちなので、喫茶店に行ったりとかはまったくなかったです。一番行ったのは、近くのセブンイレブン(笑)。風景には余裕がなくて、向かっていたのは脚本と俳優さんという印象。今度は余裕のある状態で、神戸に行きたいですね(笑)。

――― 最後に、観客の皆さんへメッセージをお願いします
金城:映画を通して、特別でないけど大切なもの、いつも自分の身近にあるけれど気づいていないようなもの・人を発見してもらえれば。この映画を通して、冷たい雨も甘く感じられるシーンがあればいいかなと思います。

 作品に対する「関西の笑い」を気にしていた様子の筧監督。初監督作品ということで、苦労したことも多かったようだが、飄々とした口ぶりで笑いに変え、十分にユーモアのセンスを発揮。「ユーモア」は人間らしさ、すべての能力の土台となる。もうすでに、次回作が楽しみになっている。その前に「甘い雨」を是非、映画館で味わって!

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 竹財輝之助さんインタビュー

『未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』

2008年 4/4(金)DVD発売記念
竹財輝之助さんインタビュー


竹財輝之助さんの公式ホームページ→ 

 世代を超えて歌い継がれる『DREAMS COME TRUE』の名曲を映画化したラブストーリー『未来予想図』のDVDが4月4日(金)に発売される。 2007年9月に公開され、松下奈緒と竹財輝之助が演じた若い二人の10年越しの純愛は特に若い女性の共感を呼んだ。そこで、慶太役を爽やかに演じた〈竹財輝之助〉さんにお話を伺いました。

――― 本格的な映画出演は初めてですか?
はい、今回は出番が多かったのでやりがいはありましたが、瞬発力も必要でしたね。でも、長いスパンで人物像が描けたので良かったです。気持ちに余裕が持てましたし、常にドリカムの曲を流してもらって、現場へ行くとすぐにドラマに浸れました。
――― 演技については?
今回は役作りとして、最初からあまり台本を読み込まないようにしました。セリフだけ頭に入れて、本番で相手に合わせて演じるようにしました。あまり緊張はしませんでしたね。蝶野監督はナチュラルな雰囲気で演出される方でしたので、比較的自由に演じさせて頂きました。でも、肝心な所では指導を受けましたけどね。


――― ドリカムの曲については?
小学生の頃姉がよく聴いてましたし、中学生の頃にはカラオケで歌ってました。今回初めて歌詞を読んでみて、男性として気恥ずかしいような・・・“サイン”ではなく言葉で伝えた方が楽なんじゃないかなとか、印象に残るんじゃないかなと思いました。
――― ラブストーリーについては?
微妙な演技が必要となってくるので苦手です。アクションの方がやりやすいですね。相手との距離を作るのが難しいです。今回は松下さんの方から寄ってきてくれましたので助かりました。

――― 10年間も想い続けるという役柄でしたが・・・?
10年という年月の経過を出すために、若い時はまくし立てるように話し、10年後はゆっくりと話して大人の落ち着きを出そうと思いました。蝶野監督の雰囲気作りにも助けられましたが。
――― ご自身は10年間も一人の女性を想い続けられますか?
ロマンチックだとは思いますが、ちょっと考えられないですね。


――― 恋愛については?
自分からいくのは苦手ですね。相手に来てもらえるようにしたいですけど・・・。僕自身口下手で無口な方なんで、尚更“二人だけの秘密のサイン”は必要かも知れませんね(笑)。

――― 今回の役で自分自身と似ている点は?
まだ芝居に対しては余裕が持てない方なので、目標に向かっているときに周りが見えなくなる処なんかは似てるのかな、と。
――― 撮影時期は?
2007年4月〜6月でしたが、スペインロケは6月初めに2週間でした。

――― スペインロケの想い出は?
スペインといってもバルセロナだけでしたが、以前からガウディが好きでしたので嬉しかったですね。サグラダ・ファミリア教会や彼の他の建築物などを、加藤雅也さんと一緒に見て歩きました。
――― 加藤雅也さんをどんな風に感じましたか?
ロケ中、いろいろ教えて頂きました。自分の生き方をしっかりと考えている人だなあと、いろんな意味で影響を受けました。


――― 松下奈緒さんについては?
綺麗な人の前では緊張しちゃうので、あまりしゃべれませんでしたが、結構ボーイッシュでサバサバしたタイプかな?と思いました。
――― オーディションは如何でしたか?
3回受けました。いつも堅くなってしまうのですが、今回は普通の青年役だったのでリラックスしてやれました。自分としては“手応え”という実感はなかったのですが、それでも楽しくできました。
――― 俳優になろうと思ったキッカケは?
最初はモデル志望でしたが、演技のレッスン中に10人位の友達とストリート芝居をやったり、いろんなトレーニングをやったりしていく内に段々と面白くなってきて、もう役者しか考えられなくなりました。舞台への憧れもあります。


――― ドラマと映画との違いは?
映画はとにかく大勢の人が絡んで、ライティングや機材の量も違いますし、大掛かりですよね。それに、ゆっくり撮ってくれますので、自分には合ってるような気がします。
――― ラブシーンについては?
結婚式のシーンでキスシーンが1箇所ありましたが、本番中はとても緊張しました。また、そのシーンで初めて松坂慶子さんとお会いしたのですが、これまた緊張しました。松坂さんのあの綺麗な目が怖かったですね(笑)。


――― 今回の映画出演で難しかった点は?
“自然体を演じる”ことです。ただ普通にやってるだけでは自然体には見えませんので、やはり演じる上で一番難しかったですね。また、役を現場で作っていく上で、共演者とのコミュニケーションは不可欠だな実感しました。いろいろと勉強になりましたし、これからに活かしていきたいと思っています。

――― 最後にこの映画の見所は?
ドリカムの曲の歌詞がどう映像化されているか、ひとつの形として見て欲しいですね。また、さやかの家族の会話がいいですよ。 特に母親が子供への想いを伝えるシーンなどは、家族の温かみが感じられて感動的です。
  竹財輝之助さんは、熊本出身の27歳。スレンダーな体型に小顔、涼しげな眼差し、礼儀正しく、質問にも率直に答えてくれて、好感度バツグン! また、その笑顔は草原を吹き渡る夏の風のように爽やかで、蝶野監督の、「彼の繊細だがしっかりとした人物像に期待できる」という言葉通りの印象でした。
これから私たちにどんな顔を見せてくれるのでしょうか? 楽しみにしたいですね。
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 『クリアネス』 合同記者会見
『クリアネス』
〜透明感あふれる、ピュアな二人の恋路は・・〜

監督:篠原哲雄 (2008年 日本 1時間42分)
原作:十和
出演:杉野希妃、細田よしひこ、小柳友、高田純次(特別出演)、哀川翔
2月16日〜なんばパークスシネマ、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸ほか

公式ホームページ→ 
 自分の部屋に客を呼びからだを売るバイトを続ける女子大生と、出張ホストとして働く、年下の美少年とのプラトニックな恋を描いた、第1回日本ケータイ小説大賞受賞作が映画化された。友達も彼氏もいるのに、どこか満たされないさくらは、向かいのビルにある出張ホストの事務所で働く金髪の少年レオをベランダ越しに見つめ続け、いつしか二人は想いあうようになる。

  さくらを演じた杉野希妃、レオを演じる細田よしひこ、さくらの彼氏コウタロウ役の小柳友、篠原監督がキャンペーンのために来阪、大阪在住の原作者十和とともに、大阪市内で記者会見を行った。
――― 『はつ恋』『地下鉄(メトロ)に乗って』の篠原監督。原作について
「小説としておもしろかった。人間関係をきちんとおさえているし、僕の好きな、ある種三角関係めいたものもあり、人が人をどう思うかという、何か強いパッションみたいなものがあった」

――― 杉野の起用について
「風俗嬢という設定で、彼氏を振ったり、別の男性と関係を持ったり、好き勝手にしているという意味で、反感を持つ人は多いかもしれないが、彼女が演じるなら許せるというか、映画にした時にこの人がこの生き方を全うするならいいのではと思える感じがした。さくらのような生き方をしている女性はどこかにいると思うので、共感を持ってくれる人もいると思う」
――― キム・ギドク監督『絶対の愛』に出演、日本では本作が初主演となる新人で、透明感が印象的な杉野は、さくら役について
「普通の大学生ということが大前提。満たされているけれども、よくわからない不安にかられたり、空虚感を感じるところに共感を覚えた。この作品をとおして、さくらは、ものすごく考え方や価値観が変わっていく。でも、もともと持っている彼女のまっすぐさは自分も持っていたいと思った」
―――  レオを演じた細田については?
「男らしい面もあるし、心のすきまにシュッと入ってくる瞬間があって、いいなと思った」と明るく語った。
――― 金髪になることで自分とは性格の違うレオになりきれたという細田。レオについて
「年下ということはあまり意識せず、無邪気にやっていた。引っ張っている感じもあった。その感覚は僕にはないもので、あこがれる」「職場でレオが携帯を手にしていると、仕事仲間は話しかけてこなくなる。レオは携帯でオンとオフを切り替えていたのかなと思った」
―――  自身の性格については?
「結構、人見知りする。休みとかでも自分からは連絡しないほう。照れがある」と笑いながら話してくれた。


―――  惚れ抜いたさくらに、すげなく振られるコウタロウを演じた小柳
「私生活でこんなことがあったら、生きてるのがつらくなる(笑)。自分に置き換えた時に……と考えることができ、いい経験をさせてもらった」
――― 以前書いた詩をもとに小説という形に書きあげたという十和。ケータイ小説については?
「読者との距離が近く、読む人の目線により近いものを書いていけると思う」


―――  好きなシーン、見逃してほしくないシーンについては、
十和:「与那国島で夕陽を見るためにさくらが自転車に乗るシーンは何回観ても泣く。私が小説で表現したかったことを映像で表現してくれている。さくらの心の成長や、そばにいなくてもつながっている、右側にはいつもレオがいるってことが、あの表情に込められていて好き。見逃さないでほしいのはレオが可愛い(笑)」
小柳:「病院の屋上から撮っているところは東京の空という感じで、与那国島の空とのギャップを観てほしい」
細田:「最初にレオがさくらのマンションに救いに行くところが好き。僕もやってみたい(笑)。『電車男』が好きで、助けに行く感覚を実生活でも味わいたい(笑)」

杉野:「レオを刑務所に送り出すところ。演じた後、涙が止まらず、寝れなかった。レオを送り出す瞬間に彼女の決意も固まったようで、あの瞬間は別れる瞬間ではあるけど、さくらの心とレオの心がつながった瞬間のような気がして、印象深かった」

篠原監督:「石垣島で、大阪の夫婦とレオとさくらの4人がいきなり踊りだす瞬間は、なかばドキュメンタリーのように撮れ、印象深い。見逃してほしくないのは、レオとさくらが共有した時間というのが、唐突に終わるところ。石垣島でレオが過去を語り、二人がシンパシーを持ち、この後ようやく二人が……という瞬間に、レオはふっと窓辺の蛾の方に行ってしまう。それをみてさくらは、レオがこういう人なんだと思う、その行間みたいなところに気づいてほしい」
 そばにいなくても、心でつながっていれば、その人の存在は、今の自分の支えとなる。そんな人と出会えたさくらは幸せな女性だと思う。出会いゆえに幾つも問題が起きたとしても、そこから逃げず、二人できちんと向かい合おうと決めた時、互いの絆はより強まり、自分をも支えてくれるものになるから。

  若く未熟なところはあるが、自分の気持ちに正直に、まっすぐ生きようとした、さくらとレオの姿は、ケータイを通じていつでもどこでもつながることはできるのに、寂しさを感じずにはいられない“今どき”の若者達の心に、どんなふうに映るのだろう。きっと心強い励ましになるにちがいない。  
 
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 『L change the WorLd』 舞台挨拶
『L change the WorLd』舞台挨拶

監督:中田秀夫   (2008年 日本 2時間8分)
出演:松山ケンイチ、工藤夕貴、福田麻由子、高嶋政伸
2/9 〜 梅田ピカデリー、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 他

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 2006年に公開され、大ヒットを記録した『デスノート』前・後編。「名前を書かれた者は死ぬ」ノートを使って、世界を変えようとする“キラ”こと夜神月(やがみライト)と、彼に立ち向かう謎の探偵L。2人の天才による熾烈なバトルは、Lが自らの命と引き換えに“究極の決断”をし、終結した。

 そして、この『L change the WorLd』は、Lを主役に、彼が死を迎えるまでの“最期の23日間”を描いたスピンオフ。大阪で行われた本作の試写会に、監督の中田秀夫、キャストの松山ケンイチ、工藤夕貴、高嶋政伸が舞台挨拶ゲストとして、登壇。
 この作品で、ウィルス・テロという凶悪犯罪に挑むLだが、その一方で、思いがけず関わることになった少年と少女の面倒も見るハメに。そんな風に、ミステリアスなLのキャラに血を通わせた中田監督は「『デスノート』の中でLが死に際に見せる、謎めいた、でも満足気な笑顔が印象的だった。あの微笑に繋がるような映画にしたかった。」
 Lは頭脳明晰なのに、猫背で、立膝で座り、指をくわえ、常にお菓子を食べているという、変テコな人物。だが、唯一の理解者だったワタリが亡くなったことで、初めて「孤独」というものに直面したはず。お菓子や書類の散乱する部屋で、1人パソコンに向かい、黙々と仕事を片付けるLの姿には、どこか哀愁が漂う。そんな彼が子供の言動に戸惑ったり、ママチャリに乗ったり、メイドカフェへ行くのが、たまらなくお茶目で、可笑しい。
 
  演じた松山ケンイチは「町で声をかけられることもなかった僕が、Lをやらせてもらったおかげで、今では、名前も覚えていただけてます。今回、最後ということもあり、Lに恩返しをするつもりで、全てやり切った。満足です。」と、清々しい表情で語った。
 Lと対決するテロ集団の“ボス”役、工藤夕貴は「自分とはタイプの違う人物を演じることができて、面白かった。」また、ハリウッドでも活躍する彼女。日本との“違い”について「『L〜』に関しては、タイの空港を貸し切ったり、ジェット機をチャーターしたり、スケールが本当に大きかった。出演料はハリウッドの方が上ですが(笑)それ以上に、日本のスタッフは情熱的でモチベーションが凄い。なので、ギャップは感じませんでした。」
 また、集団の一員に扮した高嶋政伸は、これまでの温厚なイメージから一転、ゾッとするほど残虐な人物を怪演。もともと、中田監督のファンだったという高嶋は「監督の、映画へのこだわりや愛があふれていて、僕はそれを毎日シャワーのようにあびていました。」と、興奮気味にコメント。
 最後に松山は「映画には人生を変える力があると思うので、この作品を観て、何かをもらっていただければ。」と、観客にメッセージを送った。

  その言葉は「死」へのカウントダウンの中で出会った、かけがえのない「生」によって“変化”を遂げた、Lからのようでもあった。   
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 『ラスト、コーション』 舞台挨拶
『ラスト、コーション』

 (07・中国/158分)
監督 アン・リー
出演 タン・ウェイ トニー・レオン ワン・リーホン
2月2日〜TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ二条、シネ・リーブル神戸 他にて公開

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 日本占領下の上海。抗日運動に身を捧げる女スパイと敵対する特務機関のリーダーとの禁断の愛を描き、ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞したアン・リー監督『ラスト、コーション』のプレミア先行上映がなんばTOHOシネマズで行われた。

 それに合わせて日本版のオフィシャル・イメージソングを歌う中孝介が舞台挨拶に登場。上映前に「夜想曲−nocturne」を披露した。“地上で最も優しい声”とキャッチコピーのつく中の歌声に満員の観客は酔いしれたようす。その後のトークでは「夜想曲−nocturne」がイメージソングに起用されたきっかけや、映画についての感想を語ってくれた。
 「起用のきっかけは、セカンドアルバムに入っていたこの曲をアン・リー監督に聞いて頂いたことです。気に入ってもらえて嬉しかった。監督とは(1月24日に東京で開催された)ジャパンプレミアで少しお話しました。偉大な監督なのに近寄りがたいイメージは全くなく、優しい方でしたね。タン・ウェイさんは、映像で見るより可愛らしい。ワン・リーホンさんは、以前に彼の曲をカバーさせてもらったことがあって。と言っても、会うのは初めてでしたけど(笑)。独特の表現でカバーしてくれて嬉しかったと言ってくれました。映画は、終わった瞬間に絶句しましたね。言葉が出なかった。主演のタン・ウェイさんの愛を貫く強さに感動しました。」
 今回は、上映前にイメージソングのみを披露し、東京にとんぼ帰りというスケジュールだったが、2月にまたライブツアーで関西を訪れるという。大阪は2月14日に厚生年金会館芸術ホールで、その翌日15日には新神戸オリエンタル劇場でたっぷりと歌声を聴かせてくれる予定。映画と歌を併せて2倍の感動を味わってみるのもいいかもしれない。
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 『結婚しようよ』 合同記者会見
『結婚しようよ』 

(08・日本 120分)
監督 佐々部清
出演 三宅裕司 真野響子 藤澤恵麻 AYAKO(中ノ森BAND)
2月2日〜全国松竹系ロードショー

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 仕事と家庭の両立に身を捧げてきた45歳以上のフォークソング世代は、涙なしには見られない!20曲に及ぶ吉田拓郎のヒットメドレーで綴る心ゆさぶる家族の物語が誕生した。監督は、吉田拓郎の長年のファンである佐々部清。今回は『半落ち』や『夕凪の街 桜の国』などで見せた切ない涙とは、またひと味違うあったかい笑い泣きの感動を創りあげた。そんな『結婚しようよ』から、佐々部清監督を初め、キャストの三宅裕司、真野響子、AYAKO(中ノ森BAND)が揃って来阪。記者会見を行った。
―――監督は吉田拓郎さんの大ファンで強い思い入れがあるとお聞きしましたが、その思いはすべて吐き出せましたか?また脚本や編集作業で気をつけたことはありますか?

監督:拓郎さんの楽曲はまだ山ほどあるので、「結婚しようよ」の2や3やろうと思えばいくらでも出来る。なので、すべて吐き出せたかというとまだまだです(笑) 脚本ではシーンと拓郎さんの楽曲とリンクさせるのに相当頭を使いました。この歌は入れたいけど、ここには入らないなとか。この曲が合うなと想定していたのが、違う曲に変えた方がスムーズだとか、そういう楽しさはありました。脚本で考えるときも、編集も楽しかったけど、今回は現場で拓郎ソングを大音量でかけていても誰も文句を言わない。それも僕にとっては至福ことでした。

―――三宅さん、真野さん、AYAKOさんの「拓郎体験」はいかがでしょう?

三宅:僕は、ベンチャーズのコピーバンドから入りまして、R&B、ニューロック、コンボ・ジャズと、いわゆるフォークソングとは離れた部分の音楽をやっていました。でも、同級生の下宿に行くとみんな間違いなく拓郎を歌っていましたね。劇団をやっているときは拓郎さんの『人間なんて』を「劇団なんて」「役者なんて」と変えて朝まで酔っ払って歌った覚えがあります(笑)改めて聞く機会を得て、拓郎さんの曲の深さがやっとわかりました。
真野:私の周りも拓郎さんの曲が渦巻いていました。今回、撮影するにあたって監督にこの映画に関わる人は全員が拓郎ファンになって欲しいと言われ、コンサートのDVDとCDを渡されて、撮影期間中は本当に拓郎漬けでした。

AYAKO:まず、私のしゃがれ声が、三宅さんから生まれたということで説得力があってよかったかなと思いまいた(笑)。劇中でも歌っている拓郎さんの「風になりたい」をシングルカットさせていただきました。3曲目に「人間なんて」も入っています。この曲は私と同い年くらいのときに書いた曲だと聞いて、すごく救われました。生きていく上で何かを見つけなきゃいけないと焦っていたんですが、「人間なんてラララ」と歌う拓郎さんの曲を聞いて、あぁ、拓郎さんにも何だか分からない時期があったんだな。何かを見つけることが答えじゃないんだな、と励まされました。
―――キャラクターのどこに共感しながら演じられましたか?

三宅:僕は26歳でプロポーズして、35歳で結婚しました。喜劇役者を諦めきれずに劇団を作って生活できるまで、妻を待たせてしまったんです。でも、映画の卓はフォークシンガーを諦めて結婚した。なので、もし喜劇役者を諦めていたら卓になっていただろうなと思って演じました。

真野:私は職場結婚ですが、(映画の2人のように)学生時代から知っている強みが夫婦にはあるんだなと。それが今でもずっと続いていて学生時代の思い出が絆になっていい夫婦でいられるのは素敵だなと思いました。あと普段、食事に命をかけているのは私も同じ。うちもご飯優先で、それでたぶん今も離婚せずにきたのではないかと思ってます。

AYAKO:今、すれ違いの多い家族が増えていますけど、この映画の家族のように、夕飯を食べながら親と子供の両方が心を開くというのは色んな意味ですごく大切なことなんだなと改めて感じました。香織を演じるにあたっては、全然演じようと考えず、三宅さんや真野さんやお姉ちゃん(藤澤恵麻)に会って、だんだん香織になっていきました。

―――拓郎さんから映画について何かアドバイスは?

監督:脚本ができた時点で一度拓郎さんに会いに行きました。出演してくれないかなと思って行ったのですが「こういう映画をありがとう。好きなだけ好きな曲を使いな。でも、出演だけは勘弁な」と言われました。その時は、一時間半くらい話をしたのですが、緊張であとはほとんど覚えていません(笑)。

―――今、拓郎さんは体調を崩されているそうですが、最後にキャストのみなさんから拓郎さんへのメッセージを

監督:僕はもうこの映画が拓郎さんへのメッセージだと思っています。またステージでもう一度生の歌声を聞かせてよという気持ちでいっぱいです。

三宅:え〜、拓郎さん。体調を崩している今、這ってでも見に来てください。(会場笑)この映画を見ると元気になると思います。

真野:映画が公開されると卓郎ファンが増えると思うので、それに対抗するエネルギーを準備していただきたいと思います。

AYAKO:私からは本当に何も言えることはないのですが…。(笑)この作品には監督の30年の思いが詰まっています。そこを拓郎さんにも見て欲しいので、拓郎さん這ってでも見に来てください。(会場笑)

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 『子猫の涙』 舞台挨拶
『子猫の涙』

(07・日本/97分)
監督・脚本・原案 森岡利行
出演 武田真治 藤本七海 広末涼子 紺野まひる 山崎邦正 鈴木砂羽
1月27日(土)梅田ガーデンシネマ 布施ラインシネマ10 シネカノン神戸 

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 1968年に開催されたメキシコオリンピックで、銅メダルを獲得するも、右目の網膜はく離により25歳で引退に追い込まれた伝説のボクサー森岡栄治の波乱にみちた愛と絆の人生を、森岡栄治の甥である森岡利行がメガホンを取り映画化。その公開を記念して森岡の地元でもある大阪で舞台挨拶が行われた。登壇者は、森岡監督と栄治の愛娘・治子を演じた藤本七海、ヤクザ役で出演した唐渡亮。
 まず、映画を作ったきっかけについて監督は「元々、役者をやっていたけど仕事がなくて。スタローンの『ロッキー』みたいに自分で脚本書いて自分で出ようかなと(笑)その時に、書くネタを探していたら“叔父さん”が浮かんだ。オリンピックに出場して、その後も色々あったみたいだし。でも、最初はすごく暗い話でした。それを叔父に見せたら「世界チャンピオン(井岡弘樹)のセコンドやったとこまで書かんかい」と(笑)」

  だが、叔父さんは映画の完成を待たずに2004年に食道癌で亡くなってしまう。「お葬式に行ったら悲しいんですけど、色々と笑えるエピソードがあったり、(映画にも出てくる)刑事さんが来てくれたり、亀田三兄弟が来てくれたり、栄治の人脈の厚さを感じた。その後すぐ脚本にお葬式の場面を追加しました。」
 ヤクザ役を演じた唐渡は、実はキックボクシングのプロにまで登りつめたが、8年前に喉頭がんが発覚し、闘病生活を送っていたことを公の場で初めてカミングアウト。今は完治するに至ったが、食道癌で他界したボクサー森岡栄治のノンフィクションを映画化することで、ぜひ出演したいと名乗り出たという。冒頭で見せた武田との激しい乱闘シーンについて「マジでやっていました。武田さんもボクシングをやっているので、非常にやりやすかった。でも、朝の9時から夜まで撮影して、使われたのは2分だけ(笑)」と制作の裏側をジョーク交じりで話してくれた。
 一方、治子役の藤本のお気に入り場面は「広末さんとの喧嘩のシーンです。私が殴るのを躊躇していたら、本気で殴っていいよって、私の演技を受け止めてくれたのが嬉しかった。でも、めっちゃアザできました」と体当たりで挑んだ撮影を振り返ると、すかさず監督が「本気で殴ったら、本気で仕返しされてたよね」このするどいツッコミに会場は爆笑。さらに「その撮影の日は(藤本が)朝から口利かないんですよ。広末涼子に負けへん!って」と若き女優の役者根性を褒め称えた。

  最後に「心の中に残る何かを感じてもらえたら嬉しいです」(唐渡)「あったかくて素敵な作品なので、気に入って頂けたら劇場に何回も足を運んで下さい」(藤本)「本当にクチコミが頼りな映画なので、面白いと思った人はどんどん宣伝して頂いて、イマイチだと思った方はしっかりと口をつぐんで下さい(笑)よろしくお願いします。」(監督)とメッセージを添え締めくくった。

 舞台挨拶後の会見では、劇場にかけつけていた栄治の長女・治子さんと長男で現在森岡ジム会長の和則さんも参加。映画はほぼ実話に基づいているが実際は「もっと激しかった」と身内しか知らない栄治の素顔を披露した。

  「本当の親子ゲンカでは、ケリが出た。追いかけてくる栄治にチカン!と叫んだら栄治が警察に取り押さえられた」に始まり、母が出て行ったあとに栄治が連れてきた愛人の裕子(劇中では広末が演じている)を「おばちゃんじゃなく、お母ちゃんと呼ばないとお年玉から100円ずつ取られた。」などエピソードは尽きない。

  極めつけは、映画では感動のクライマックスとなっているお葬式の場面でも、実際は“お骨の取り合い”が発生。「治子が骨上げしたあとの残りの骨も、処分されるのは辛いからってタッパーに詰めて持って帰るって。そしたら、他の人も勝手に骨拾ってポケットに入れて行くし、どないなっとんねんと(笑)。みんな本気で喧嘩してるんですよ。それは映画には乗せてないですけどね。絵にならないから。」と、栄治がいかに周囲から慕われていたかが窺える貴重な裏話を明かしてくれた。

  作品にも、めちゃくちゃ不器用だけど、芯はとても優しくて人間的。“夜のクラブ活動”にかまけても、何よりも家族を愛し愛されていた栄治の姿が映し出されている。ここまで本気で子供にぶつかってくれる父親はそういない。母親が出て行ったあとに展開される父と娘の親子愛は見どころのひとつだ。そこには無関心を装う今の世の家族像に欠けているものが、あるような気がした。藤本七海の健気でガッツのある演技にも注目して。

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 『歓喜の歌』 小林薫&松岡錠司監督 合同記者会見

歓喜の歌』小林薫&松岡錠司監督 合同記者会見

(2008年 日本 1時間52分)

監督:松岡錠司
出演:小林薫 伊藤淳史 由紀さおり 浅田美代子 安田成美
2008年2月2日〜梅田ガーデンシネマ TOHOシネマズなんば 京都シネマ シネカノン神戸 他 

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 落語家の青年を主人公にしたテレビドラマ『タイガー&ドラゴン』映画『しゃべれどもしゃべれども』NHK朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』と、落語ブームがますます勢いをつけるなか、ついに落語そのものが映画になった。毎回独演会のチケットは即完という立川志の輔の新作落語『歓喜の歌』を、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の松岡譲司監督がユーモアあふれる感動作としてスクリーンに描き出す。

  ストーリーは、文化会館に勤める主任の飯塚(小林薫)が、大晦日にコンサートを行うママさんコーラス隊「みたま町コーラスガールズ」と、似た名前の奥様グループ「みたまレディースコーラス」のホール予約にダブルブッキングが発生していることに気付く所から始まる。事なかれ主義の飯塚主任は、「何とかなる」と甘く考えていたから、さぁ大変!双方のママさんたちに詰め寄られ、事態は予想以上に混乱し始めるが…というもの。そんな落語のようなテンポと間合いのよさでいいかげんな飯塚主任をコミカルに演じた小林薫と、松岡監督が大阪市内にて記者会見を行った。
―――まず、監督。原作はもともと志の輔さんの落語ですが、映画化に際して気をつけたポイントは?

監督:落語は噺家の技量を問われるモノローグ的な世界ですが、映画はもっと客観的。エピソードを含めた様々な人間の人物像、どういった人生を背負っているかという所から作り上げていくもの。多種多様な人々をどこに配置するか考えるのがスタートでした。志の輔さんの『歓喜の歌』に出てこない人物像はこちらが作りました。
―――小林さんは飯塚主任っていう役をどう感じられました?

小林:植木さんの「無責任男」以来の無責任キャラだなと。だから話がきた時、プロデューサーに「私でいいの?高田純次みたいな人のがいいんじゃない?」って(笑)松岡監督は僕の中に飯塚的要素があると見抜いていたみたいです。

監督:植木さん以外にも、僕の中で喜劇俳優といえば森繁 久彌とかフランキー堺、伴淳三郎。シリアスもコメディも両方出来てその中で観客を笑わせていける人となると、今は小林さんしかいないと思いお誘いしました。

―――エンディングに向かって盛り上がっていく絵作りについて

監督:「歓喜の歌」をダブルブッキングの末にちゃんと成立させたという所が1つのクライマックスなのですが、その後の部分で妻がもう一度この夫とやり直してみようかと思うところが出てきます。主任のような男が人の役にたった瞬間に少しだけ変わったことで、もう一度人生をやり直せる。そういう所を見せたかった。

―――役作りについてと、共演者との絡みで感動を覚えたことは?

小林:役についてはあまり作らないでおこうと。普段の人生でそんなに力むこともないですしね。それに表現しすぎると、笑いの場面だけ浮き彫りになってほかのニュアンスみたいなものがどこかでこぼれてしまうと思ったので。あと、安田成美さんとは約20年前に共演したことがあるのですが、それから今もずっと変わらない魅力を持続されている所に感動しました(笑)。
―――“らんちゅう”があちこちで登場活躍しますが何か思い入れがある?

監督:主任にはとにかく手かせ足かせ、色んな事情が一気に押し寄せて大変なことになる不可能性が重要だった。でも話の設定が30日と31日の間だけなので実際あんまり詰め込めない。そこで、主任が外国人ホステスに入れあげた挙句、借金ができて脅しにあう…。その借金を帳消しにする小道具に“らんちゅう”はならないかと考えたんです。そのきっかけは吉川晃司さんがテレビでらんちゅうマニアぶりを披露していたのを見たこと(笑)主任の借金は200万ですが、らんちゅうはマニアにとって値段ではない。それで、これは使えると思って俄然らんちゅうが活躍することになりました。
―――小林さんのコミカルな演技に吹き出すことも多かったのでは?

監督:もう、毎日ですよ。逆にこの笑いのツボは自分だけなのかと心配になりましたね。こうやって公になった時にみんな「笑える」と言ってくださったので、今はよかったなと胸をなでおろしています。一緒にいられないくらい面白いこんな現場は初めてです。

小林:本当は撮っている最中は、声を出しちゃいけないんですよ。なのに、監督が「グフッ」って声出して笑っているわけですよ。それでNGになることが2、3回ありましたね。

―――笑わすことに快感を覚えたりしました?笑いの参考にした人は?

小林:いや、そこまで余裕ないですね。面白いなと思うことは、外さないようにだけ気をつけて。あと、僕も関西出身なので小さいときから「ルーキー新一」を見ていたりとか、「暁伸・ミスハワイ」とか独特の笑いのツボを刺激する人が何人かいて、どこかで自分に影響しているかもしれないけど、特定にこの人を意識したことはないですね。

―――音楽に関してのこだわりは?

監督:どういった歌がどの場面にふさわしいのか、選曲に関しては悩みました。何度も脚本を書きながら、聴きながら…。技術的には、カットを割って撮って行く時に、テンポがずれると口と合わないので、最初にみんなで一斉に歌ってもらったものを録音して、その音を用意スタートと共に流して口を合わせてもらう、という方式で撮影しました。「竹田の子守唄」「ダニー・ボーイ」「赤とんぼ」、で「歓喜の歌」があって、エンドクレジットで「あの鐘を鳴らすのはあなた」でうまいこと着地したかなと思います。

―――完成版を見ての感想をお願いします。

小林:群像劇のバランス、目線が行き届いていることに感激した。特に根岸さん演じる塚田のニートの息子がラストに合唱を聴いて「俺バイトはじめるよ」というところが泣かせるんですよ。みんなが力を合わせて1つになったという瞬間を見て、何か感動が生まれたということがこの息子を通してこちらにも伝わってくる。どこまで計算からないけど、歌の力が効果的に表れていたと思います。

 監督と俳優として『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』でも絡みのあった松岡監督と小林さんは、撮影中から演技や作品に関しての意思疎通はバッチリだったようで、監督が「解釈において違いがない。阿吽の呼吸」と言えば、小林さんも「2人の間で答えの見つからない悩みはなかった」と返すほど相性抜群。その息ピッタリ具合は、映画の随所に反映されている。特に、監督が意見を言う前に、監督の思い描いていた通りに小林さんが“自主練習”してきたという「ラーメン・タンメン聞き間違い事件」のくだり。自分のダブルブッキングを棚にあげて、バイトの単純ミスに毒づく主任のいいかげんさと絶妙の間がとても良く表れているので注目して見て欲しい。
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