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★『忍邪』監督&出演者記者会見

左から豊川めい・虎牙光揮・合田雅吏・柏原収史・千葉監督
『忍邪』
〜生き残りをかけた   
      忍者流のバイオテロを描くアクション映画〜

(2010年 日本 1時間10分)
監督・脚本 千葉誠治
出演 合田雅吏 虎牙光揮 柏原収史 豊川めい 永倉大輔

2010年7月3日(土)〜第七藝術劇場にて1週間限定レイトショー
・公式サイト⇒ http://www.evil-ninja.net/

 『厳流島 GANRYUJIMA』の千葉誠治監督がメガホンを取るアクション忍者ムービー『忍邪』が7月3日(土)より、第七藝術劇場にて一週間限定でレイトショー公開される。映画は、織田と甲賀の侵略を防ぐため、死病に侵された謎の下忍を国境まで護衛することになった伊賀の忍たちの壮絶な運命と、密命に隠された非情な罠と裏切りをサスペンスタッチで描く。

 腕利きの伊賀忍者・鈎摘(かぎづめ)を『水戸黄門』の格さん役でおなじみの合田雅吏、虎鋏(とらばさみ)を『ハブと拳骨』の虎牙光揮、独鈷(どっこ)を『静かなるドン 新章』の永倉大輔、死病を患う埋火(うずみび)を『カミュなんて知らない』の柏原収史、鈎摘の妻・恵麻を豊川めいが演じる。大阪での上映初日、舞台挨拶に立つため監督と出演者が勢揃いして来阪。撮影エピソードや意気込みを語り映画をPRした。


左から
虎牙光揮・合田雅吏・柏原収史
 本作は、忍者が暗躍した戦国時代を舞台に繰り広げられる本格アクションと、ひとつの村を全滅させた奇病の細菌を“テロ戦略”として用いる斬新なストーリー設定が見どころ。撮影は真夏に行われたこともあり、現場は相当に過酷だったという。出ずっぱりでアクションも多い合田は「日々、体力勝負で厳しい現場でした。最後の方は睡眠不足もあって記憶がないくらい(笑)でも、逆にそのやつれ具合が役にリアルさをもたらしています。」
 アクション監督は『SHINOBI』や、松山ケンイチ主演の『GANTZ』にも参加している下村勇二。アクションをこよなく愛すタフな虎牙も「下村さんのアクションは発想が違う。刀を使って関節を決める技とか、こんなやり方あるんだといつも感心させられる。」とオリジナリティ溢れる技の数々に新鮮な驚きを得たようだ。ちなみに、ワイヤーや特殊効果を使っていそうな戦いの場面も、実は役者が自力で引っぱられるように飛んでいたりと“セルフ演出”で見せ込んでいるという。埋火役の柏原は「特殊メイクに2時間かかるんですけど、やってもらっている間はずっと寝ていたので、僕の睡眠は足りていました(笑)今回はアクションもなかったので皆大変だなと思って見ていた」と話すと、すかさず虎牙が「すごいんですよ、彼は1ミリも動かずに寝るんです」と意外な特技を暴露して笑いを誘った。
 劇中ではロケ地のひとつとして、ある廃寺が使用されているが、なんとそこでは次々と不思議な現象が起きたという。最も不気味な目にあった合田いわく「廃寺の中には壊れた仏像が並んでいるんですね。後日、アフレコをしているときに映像を見て何か変だなと思ったら、自分が喋っている隣で仏像の口も動いていたんです。え〜!!と思って、これやばくないですか?って皆に見てもらったら、やっぱり僕のセリフとほぼ同じように仏像の口が動いていた。」
 さらに監督も「階段をキャスト3人が上がっていく場面では黒い影が映っていたりとか、スタッフが崖から落ちて怪我をしたりとか不吉なことが起こった」と語るように廃寺自体が相当に危険な場所らしい。残念ながら(?)怪奇現象は本編では削除されているが、その奇妙な空気感だけは劇中で感じて頂けるだろう。

 そして、最後に『天正伊賀の乱』や『伊賀の乱 拘束』『戦国 伊賀の乱』など忍者映画を多く手がける監督に忍者の魅力について聞いてみた「僕は優秀な忍者は歴史や文献に残らないと思っている。影に生きた彼らはどんな人間だったのかに興味を引かれます。忍者って誤解されていることも多い。術を使ってニンニンみたいな(笑)そうじゃなくて“草”と呼ばれた歴史に残らない、日の当たらない忍者が好きなんです。バイオテロに関しては、古の忍者だけやっていても中々若い人たちは興味をもって見てくれないと思ったので、なるべく現代的なテーマにダブらせて社会的な興味をひければなと。実際にも、戦国時代に爆薬を抱えてテロ行為を行っていた忍者もいたと思うんですよ。身を犠牲にして国を守る忍びの者たちに焦点を当てて新しい忍者映画を作りたいと思いました」

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