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『ザ・コーヴ』 活動家・リック・オバリー記者会見

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『THE COVE(ザ・コーヴ)』
ゲスト:リック・オバリー氏(活動家)記者会見

(2009年 アメリカ 1時間31分)
監督:ルイ・シホヨス
出演:リック・オバリー、ルイ・シホヨス、サイモン・ハッチンス

2010年7月3日(土)〜大阪・十三 第七藝術劇場で公開
・作品紹介⇒ こちら
・公式サイト⇒
 http://thecove-2010.com/index.html

 映画「THE COVE(ザ・コーヴ)」でイルカの解放運動に尽力している調教師リック・オバリーさんが6月12日、大阪で会見した。一部団体の反対運動により、東京で2館、大阪でも1館が上映を中止するなどの風潮に「言論の自由」や海洋汚染の問題を訴え、「映画は本来自由なエンタテインメント。ぜひ見て!」と訴えた。

【写真説明】
話題騒然の映画「THE COVE(ザ・コーヴ)」について会見するリック・オバリー氏。「1人1人に見てもらって自分の考えで判断してほしい」

――映画「THE COVE」は東京はじめ各地で上映中止になっていることについて?
右翼の抗議については、その人たちにも(発言する)権利はある。だけど、支配人ら劇場関係者に対して直接行動を取るのはどうか。映画は決して日本を攻撃するものではない。米アカデミー賞をはじめたくさんの賞をとっているということはエンタテインメント性があるということ。その点だけでも、日本の人たちはこの映画を見るべきだ。

―― 一部隠し撮りや日本の伝統的な食文化への批判が問題になっているが?
私は映画に出演しているが製作者ではない。その質問は製作者たちにしていただきたい。ただ、西洋の見方ではあるかもしれない。日本の映画として日本の監督やプロデューサーに作ってもらったらいい。

――和歌山大学で講師として立って学生たちの反応は?
まことにポジティブだった。だが、学生たちがイルカの問題について知らないことはショックだった。日本のメディアが隠していた、取りこぼされた情報を私が教えている。何人かの生徒たちはイルカが水銀を含んでいることにショックを受けていた。

――上映中止の映画館が続出する中で、こうして会見をするところもあるが
上映館はすごく勇敢、言論、報道の自由を重んじている。(上映反対は)憲法21条への攻撃でもあると思う。
――現地の漁師にひと言お願いします
彼らは「誇りに思っている」というが、それなら隠しているのはなぜか。私は何年も前から太地(和歌山県)に行っており、ある漁師は「もう(イルカ漁は)やりたくない」と言っている。

――改めてこの映画で伝えたいこととは?
1人1人がこの映画を見て自分の考えを持ってほしい。ひとつのグループの意見で左右せずに。
イルカと過ごして50年になる。米マイアミのイルカも同様に水銀を含んでいる。どうして水銀が含まれるのか? 太地に給食にイルカ肉が支給されることはなくなったが、この問題は日本だけでなく世界の問題でもある。上映を妨げてしまうことはあってはならないこと。

◆リック・オバリー氏
 60年代の人気テレビ番組「わんぱくフリッパー」で調教師兼俳優として活躍して以来、イルカ解放運動の最前線に立って活動中。400年にわたって捕鯨を続けてきた和歌山県太地町にスタッフは妨害に遭いながらも隠しカメラで衝撃的な撮影に成功した。

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