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★ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦
『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』 (YOGI BEAR )
〜原点回帰したアニマル・コメディ・アニメの快作〜

(2010年製作 アメリカ 1時間20分)
監督:エリック・ブレビグ
出演:ダン・エイクロイド(ヨギの声)、ジャスティン・ティンバーレイク(ブーブーの声)、アンナ・ファリス、トム・キャバナー、T・J・ミラー、ネイト・コードリー、アンドリュー・デイリー

【公開中止】ワーナー・マイカル・シネマズ板橋、WMC茨木ほかにて全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.yogimovie.jp
(C) 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
 動物コメディ・アニメの登場。動物アニメといえば、ディズニーやドリームワークスなどの洋画から、邦画でもスタジオジブリや「ドラえもん」ほかいろいろある。本作はディズニーの「クマのプーさん」みたいに、クマ系のキャラクターにして、ヨギとブーブーという相棒コンビものになっている。
 実はこのコンビ・キャラだが、テレビ・アニメからデビューしている。1958年に全米テレビでオンエアされ、その後、デビュー時は脇役キャラだったのが、スピンオフ企画で主演格でアニメ化してみたら、これが全米で大ブレイクしてしまった。1964年には映画化もされたという。そして、本作はその当時のイメージを持続させながら、3Dアニメ化されたものだが、それだけに、かつての作品への温故知新というか、良質印だった動物アニメへと、原点回帰したような作りになっている。
 さらに、アニメと実写の心地よいミキシングとなっており、それも「ロジャー・ラビット」(1988年製作)の頃のような、アニメ・実写が分離されてるような違和感が全くないのだ。これは驚きだった。融合技術は格段にアップしている。しかも、キャラの面白さと、キャラが演じるアクション・シーンの数々も融合されて、しっくりとくる。
  人語ペラペラで頭のいいクマ・キャラのヨギ。控えめの相棒のブーブー。この2頭のボケとツッコミの漫才的やりとりには、終始笑わせてくれる。太〜い渋いヨギの声優は、「ゴーストバスターズ」(1984年)のダン・エイクロイド。対して、女の子みたいに声が高めのブーブーは「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)にも出演した、歌手でもあるジャスティン・ティンバーレイク。この2頭の声の掛け合いもまた、絶妙な連携プレーとして聞こえてくる。
  そんな彼らが巻き起こすアクション・シーンが、本作の大きな見どころだ。水上スキー・アクト、花火が観客側へ向かって飛び散っていくシーン、お手製グライダーに2頭が乗っての、トンデモ・スカイ・アクション、川の激流アクション、公園にピクニックに来る人たちの、バスケットを狙ったロープ・アクションなど見せ場充分。環境破壊などの社会問題性を、押し付けがましくなく、さりげなく取り込んでいるところもいい。
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