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 トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1

TM & (C)2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1』
(THE TWILIGHT SAGA:BREAKING DAWN-PART1)
〜禁断の恋、ついに最終章。ヴァンパイアと人間が結ばれた先に光はあるのか。〜

(2011年 アメリカ 1時間58分)
監督:ビル・コンドン
原作:ステファニー・メイヤー『トワイライトW』ヴィレッジブックス刊
出演:クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー他

2012年2月25日〜ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、MOVIX京都他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.the-twilight-saga.jp/breakingdawn/
 ヴァンパイアブームをけん引してきた大ヒットシリーズ『トワイライト・サーガ』が、ついに最終章を迎える。2012年2月に公開されるPart1では、禁断の恋を実らせたベラとエドワードの姿に目頭が熱くなる人も多いのではないだろうか。ヴァンパイアになることを決意したベラに待ち受ける運命、そしてエドワードと結婚してもなおベラに迫る危険を察知し守ろうとするジェイコブの姿。『ドリームガールズ』のビル・コンドン監督が描くヴァンパイアラブファンタジーは、更なる進化を遂げながらクライマックスまでぐいぐい引っ張っていく。
 さまざまな障害を乗り越えてヴァンパイア族のエドワード(ロバート・パティンソン)と結婚することを決意したベラ(クリステン・スチュワート)。結婚式、新婚旅行と、ヴァンパイアに転生する前に束の間の幸せな時間を過ごそうとした二人だったが、新婚旅行先でベラの体調が急変し、急速に衰弱していく。エドワードの子どもを身ごもったためだが、その子どもこそ生まれてはならない危険な存在だった。

 長い葛藤の末ついに結ばれた二人を祝福するかのように、世の女性が憧れる新婚の幸せな時間が冒頭からたっぷりと描かれる。シンプルなウエディングドレスに身を包んだ美しいベラとエドワードのガーデンウェディング、南の島のリゾートで二人だけのコテージ、初めて結ばれる夜・・・。輝く幸せが奪われるきっかけとなった妊娠は、我々の常識を超える速度で妊婦ベラの体力を奪って胎児が成長し、不吉な予感を漂わせる。

 ヴァンパイアになることを覚悟しての結婚に最後まで反対した狼族のジェイコブの運命もまた、ベラの妊娠で大きく動き出す。仲間を敵に回すことになっても自らが守るもののためにその身を投げ出すジェイコブと狼族との対立、そしてヴァンパイア族との対決などアクションシーンも満載だ。命すら危険な状態に衰弱したベラと彼女の胎内で起こっている変化をビル・コンドン監督はダイナミックな映像で表現、物語が新しい次元に突入しつつあることを示唆している。ベラとその子どもが迎える運命の時こそ、壮大なヴァンパイアラブファンタジーに新しい歴史を刻む瞬間なのだ。

(江口 由美)ページトップへ
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